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パチスロ6.5号機を遊技するユーザーに睨まれる!?【濱マモルののほほんコラムVol.162~とある日のデータ採り~】

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濱マモルののほほんコラムVol.162~とある日のデータ採り~


 6.5号機が好調だ。

 少しばかりでもパチスロに携わる身として、現状はとても喜ばしきことなのだが、弊害がないわけではない。それは、高稼働すぎて目当ての台が打てないのである。

 じゃあ朝から並べよ…という話は至極ごもっともなのだが、子供たちが夏休みということもあり、思うように動けない。先日も同様で、あれこれと家の雑務をこなした後にホールへ出向くと、打ちたかった『S黄門ちゃま喝2』は残念ながら満席だった。

「じゃあ、神ゴチ装置でも体感するか」

 代わりにチョイスした台は、同じ黄門ちゃま繋がりということで、パチンコの『P黄門ちゃま神盛2』。大当り確率199.8分の1のV-STタイプで、初当りはほぼ4Rながらも、継続率約72%のRUSH中は70%で10R+神ゴチ装置のスーパー神盛ボーナスに振り分けられる点が最大の特徴だ。

 世界観はパチスロで熟知している。知識ゼロのタイアップ機と違って1回転目から入り込めたのだが、面白かったのはほんの数分。ピンク保留になろうが、赤文字が出ようが、印籠役物が作動しようがあっさりとハズれるなど、打てば打つほどに演出バランスの悪さが気になり、1万円を溶かしたところで席を立った。

 黄門ちゃまの演出と言えば、忘れられない思い出がある。あれは4号機『パチスロだよ黄門ちゃま』の導入直後、編集部から実戦の依頼を受けた時のことだ。

 通常の実戦であれば、各種大当りをデータに記入する程度。概ね5千ゲームは回そうというざっくりとしたルールがある以外、プライベートとなんら変わりはないが、この日の実戦は少しばかり毛色が違った。なんと、全ゲームの演出を採取せよと言うのである。

 本機は主に規定STゲーム数消化でボーナスが放出されるストック機で、放出間近になると前兆演出が発生する。この演出パターンを調べるためとのことで、ホールにもしっかりと許可をいただいた上で実戦を開始したのだが、まぁ予想通り、全く回せないのである。

 1ゲーム消化する都度、用意したシートに演出内容を細かくメモ。もちろん、その際の成立役も明記する徹底ぶりで、昼休憩を取った以外は閉店間際までブン回したものの、総ゲーム数は2千ゲームにも届かなかったことをよく覚えている。

 このデータ採取のお陰で、誌面では「前兆演出完全詳解」としてマニアックな特集を組めたが、終日、リール右の液晶画面を凝視し続けていたからか、しばらくは顔も見たくないほど拒絶反応を示してしまったのは、今となっては笑い話。

後にも先にも、こんな過酷なデータ採りはなかったなぁ…などと回想しながら再び『S黄門ちゃま喝2』のシマへと向かうと、相も変わらず満席で、ふと液晶画面に目を向けると、「なに見てんだよ」みたいな感じに睨まれてしまいました。

濱マモル

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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