「変幻自在の告知機能」を搭載…人気パチスロ達をインスパイア!?

 主にパチンコのことばかり語る私ですが、今回はパチスロについて語ります。とても記憶に残っているパチスロ機のお話しです。9割近くパチンコを打つ私にとって、今回のパチスロ機は待ちに待っていたマシンでした。

 機種名は『コクッチーマスターズ』(タイヨー)です。機種名からして、ニヤッと笑う人も多いかと思います。その名から「告知」を全面に出したパチスロ機ですが、中身が何ともいえないのです。

 同機は2015年に発表されたノーマルAタイプの完全告知型です。BIGボーナスで312枚、REGボーナスで104枚それぞれ最大獲得できます。合算確率は設定1で174.3分の1、設定6で130分の1です。

最大の特徴は「8種類の告知ランプ」と「音声」

 ここからが『コクッチーマスターズ』の真骨頂。告知は告知でも、おそらくリスペクトした色々なパチスロ機の「8種類の告知ランプ」を搭載していました。当然ですが、全く同じ告知ランプを搭載することはできません。よって、何処となく似て非なる告知ランプを搭載しているのです。

 ゲーム性は単純明快で、8種類存在する告知ランプが光ればボーナス確定です。さらに2種類同時に告知ランプが光っていれば、その時点でBIGボーナスが確定します。残念ながら、私は2種類の告知ランプが光ったことはありませんでした。

 ではどんな告知ランプが搭載していたのでしょうか? いくつかを紹介します。

 向かってリール左下には「某ピエロ系」機種にありそうな告知ランプ、リール左右上部にはハイビスカスが配置された「沖スロAタイプ系」機種の告知ランプ、リール右側には「某将軍系」機種の告知ランプ、リール上部パネルにはランプの動きだけでも第4リールがあるようにみせる「3連花火師系」機種の告知ランプ、など合わせて8種類です。

 上記各々の告知ランプですが、そっくりというか変化球に富んでいて笑いが止まらないのです。たとえば「某将軍系」機種の告知ランプの元祖は「●代将軍」ですが、こちらではなぜか「足利将軍」と描かれていました。元ネタの機種と同じくレバーオン時に「シャキーン!」と鳴き、共にランプが点灯します。

 もうひとつの例として、「3連花火師系」機種の告知ランプについてです。元の機種では、第4リールが存在していました。そのリールがぐるぐる動いて大当りを示していましたが、こちらは特に動くことはありません。

 リールがあたかもあるかのように上手く光で演出しているのです。通常時はそのリール辺りで消灯して薄っすらとしかわかりませんが、大当りになってハッキリ点灯するという安っぽさが何とも言えません。

 告知については光の告知だけでなく、音の告知も搭載されています。一部単独のBIGボーナスや1ゲーム連チャン当選時に発生する告知音に「サファリ系」機種の告知も搭載されています。「サファリ系」といえば、キリンや象やダチョウの「あの機種」だろうと考えられますね。

こんな「遊び心」をもっと欲しいものです

 告知ランプと告知音以外に、クスッと笑える同機の演出はまだあるのです。それはリールのデザイン。はっきり言えば、「ピエロ系」機種と「沖スロAタイプ系」機種を足して2で割った感じのデザインなのです。

 同機のリールには2種類の「777」が配置されていますが、他のリプレイやチェリーやマスカットなど、上記各々のデザインに非常に近いものです。

 似たような感じで、パチンコ機にもリーチや予告などのアイデアを拝借して取り入れている実例はたくさんあると思います。どちらもいえることですが、そのアイデアを取り入れる勇気は感服してしまいます。最近の機種では、それが見られないことが残念です。

 色々と同機を調べていましたら、同機が発表された時に「訴訟厳禁」という感じの表現がメーカーからあったようです。こんな面白いアクションは、今のメーカーにないように感じます。こんな「遊び心」を、もっと欲しいものですね。

四本コーヒー店

パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

Twitter:@4444coffee

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