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「パチスロ史上初の『WILD』絵柄に大興奮」~4号機名機伝説~IGTジャパン『ジョーカーズワイルド』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.148】
![コラム【アニマルかつみの回胴青春時代】Vol.148](/wp-content/uploads/2022/08/kaidouseisyunjidai01.jpg)
アニマルかつみの回胴青春時代Vol.148
スロットマシンに代表されるカジノ向けゲームミングマシンの分野において、北米で圧倒的なシェアを誇るメーカー、IGT(International Game Technology)。
同社は、日本のパチスロ業界への海外メーカー参入が解禁となった1990年代初頭に日本法人となるIGTジャパン社を設立。1993年春、初のパチスロ機『ベガスガール』をリリースする。
本場のムード溢れるデザインで大変な注目を集めた本作。ところが、いざホールにお目見えしてみると、ハード・ソフトともにお粗末すぎるクオリティでファン・ホール双方から不評を買い、見事に大コケ。そして同社はその後、後続機を発表することもなく、しばらく沈黙を保つこととなる。
そんな同社が奇跡の復活を遂げたのは、1996年夏のこと。色々あって業界を撤退した関西の某メーカーと水面下でタッグを組んで開発・リリースした『トリコロール96』は、完全リニューアルされたハードウェアに爆発力のあるスペック、そして多彩な出目を満載。前作とは比較にならぬほどの完成度を誇った本作は、多くのファンからの支持を得るに至った。
そんな同社が1997年にリリースした、「アメリカンなムードを漂わせつつも、しっかりと完成度の高い日本のパチスロ機」の第3弾となるマシンを、今回は取り上げてみたい。
■ジョーカーズワイルド
![『ジョーカーズワイルド』](/wp-content/uploads/2024/05/01jo.jpg)
レッドパープルを基調とするキャビネットに、不敵な笑みを浮かべる道化師のキャラが踊る、その名も『ジョーカーズワイルド』。
本作の最大の特徴は、役構成にカジノ向けスロットマシンでお馴染みの「WILDシンボル」を取り入れたこと。平たくいえばこれは、異なる様々な役の代用となる、いわゆるオールマイティー絵柄である。
ボーナス・小役いずれも同絵柄の3つ揃いとともに「ワイルド絵柄のテンパイ」からなるものがあり、テンパイするたびに「何が揃うか、右リールを止めるまでドキドキ、ワクワク…」といった寸法だ。
![『ジョーカーズワイルド』_役構成&ワイルド絵柄](/wp-content/uploads/2024/05/02jo.jpg)
仕様は、『トリコロール96』からの流れを組んだ、スタンダードなAタイプ。例によってスペックは、設定3からビッグ確率が規定上の上限値をマークするビッグ偏向タイプとなっており、ホールでの実際の挙動も、ビッグをメインにした連打が炸裂するなど、純Aタイプ機としては相当なポテンシャルを秘めていることをうかがわせてくれた。
![『ジョーカーズワイルド』_スペック&出玉](/wp-content/uploads/2024/05/03jo.jpg)
■ゲーム上のセールスポイントは「多彩なリーチ目」
そんな本作のゲーム上のセールスポイントは、『トリコロール96』を踏襲する多彩なリーチ目。
基本となるのは例によってボーナス絵柄の組み合わせだが、本作の場合、右リール下段にボーナス絵柄が停止するパターンや、同じ右リール上段に7orWILDが停止するパターンが総じて強力。
もちろん、『トリコ』で多くのマニアを魅了した、左リール中段ボーナス絵柄停止時の変則的なパターンも健在だ。そして、本作の象徴ともいえるWILDシンボルのテンパイは、先述したとおり激アツ。右リールを止めて小役やリプレイ非成立なら超高確率でボーナス確定となる。
なお、ひとめ見てそれとわかる左リールの「スイカ・7・スイカ」、略して「ス・ナ・ス」は、本作最強の1リールビッグ確定目。ただし、ビッグ成立後のチェリーの取りこぼし時にしか停止しないため、レア度は満点だった。
![『ジョーカーズワイルド』_出目](/wp-content/uploads/2024/05/04jo.jpg)
連チャン必至のハイスペックに、ドキドキワクワクなWILDシンボルをはじめとする多彩な出目を満載し、ファンを魅了した『ジョーカーズワイルド』。
確かな手応えを得たIGTジャパン社はその後、本作をベースに本国で人気のスロットマシンをモチーフにした続編『ダブルダイヤモンド』をリリース。ハイスペックはそのままにWILDシンボルは2種類に増え、よりパワーアップしたゲーム性でファンを興奮させるのであった。
![後継機『ダブルダイヤモンド』](/wp-content/uploads/2024/05/05jo.jpg)
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