JRA・パチンコ業界も熱視線? ギャンブル依存症が「簡単」に完治する時代が到来!?
社会問題視されている「ギャンブル依存症問題」への対策は、確実に強化されている状況だ。
パチンコに関しては、依存患者向けの相談機関を設置し必要に応じて医療機関を紹介する体制、射幸性を抑える規制が強化。今年2月からは、出玉獲得数の上限が大幅に制限される。
また、大手チェーン店マルハンやダイナムなどでは「自己申告プログラム」を導入。遊技者が1日の使用金額を店舗に自己申告すると、限度額を超えた場合その旨をスタッフがお知らせするシステムを実施した。
公営ギャンブルも相談対応体制の整備や、自己申告による開催地及び場外売り場の入場、インターネット投票サイトのアクセス制限など行っている。競馬に関しては、2017年12月28日より家族の申告でインターネット販売を停止する措置を開始するという発表があった。
このように各業界が、さまざまな手法で「ギャンブル依存症問題」へ向き合っているわけだが……。
「WEB Greenbelt」が報じた、ギャンブル依存症患者”激減”の可能性を秘めた治療法が話題になっている。1月8日にフィンランドの国立健康福祉センターが、「スプレー式点鼻薬」によるギャンブル依存症の治療に速効性が求められるかの研究を開始したという。
対象となる点鼻薬には、依存症を誘発するドーパミンの生成を防ぐ効果が見込める「ナロキソン」が含まれている様子。健康福祉センターの教授は、数分で脳に到達するスプレーは「ギャンブルをする人にとっては非常に有用」とコメントしている。
実験は1年間継続される予定。その結果に注目は高まるが、現時点では「ギャンブル依存症問題」の効果的な対策と断言することはできない。
しかし、ネット上では「効果があるなら日本でも出して欲しい」「衝撃的なニュースだと思う」との声が続出。「スプレー式点鼻薬」によるギャンブル依存症の治療に、期待を寄せる人間は多いようだが……。
「快楽を感じさせるドーパミンへ影響を与えられるのであれば、各業界で考えられた対策よりも効果が見込めるかもしれません。ただ依存症の特徴は”やめられない”ことですが、大半の方は”のめり込み”を軽視していると思います。
自覚がない方などが、自ら使用する可能性は低いのではないでしょうか。出されるのであればスプレー式点鼻薬の効果だけではなく、依存症であることを自覚してもらうための動きが必要になると思います」(記者)
確かに効果が見込めるのであれば「自らの症状を自覚している」「のめり込みを深刻な問題と捉えている」方々にとっては有意義な対策と言えるだろう。日本の「ギャンブル依存症対策」を前進させられるかに期待は高まる。
しかし、利用してもらえなければ意味はない。有用性を広めるための、積極的なPR活動が重要になることは明白だ。
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