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JRA 武豊「いつかは重賞を獲れる」も期待馬をまさかのポイ捨て!?フラれた相手は新恋人C.ルメールと逆襲に戦々恐々

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 12月1日、船橋競馬場で牝馬限定のダートグレード競走・クイーン賞(G3)が行われる。ダート1800mを舞台に今年は JRAから4頭、地方から10頭の計14頭で争われる。

 なかでも注目したいのは、前走のJBCレディスクラシック(G1)で3着に好走したリネンファッション(牝4歳、栗東・坂口智康厩舎)だ。

 4走前に3勝クラスを勝利してオープンへ昇級を果たすと、近3戦は牝馬限定の交流重賞を続けて使われて、2着2回、3着1回と安定した成績を残している。特に2走前のブリーダーズGC(G3)では、後に米国G1のBCディスタフを勝利するマルシュロレーヌ相手に1/2馬身差の2着と健闘したことは、地力強化の証だろう。

 そのリネンファッションの活躍を支えているのが、オープン昇級後に3戦連続で騎乗している武豊騎手だ。3勝クラスに在籍していた時も1度タッグを組んだことがあり、その時も2着。あと一歩のところで勝利には手が届いていないが、ここまで4回騎乗して2着3回と好成績を収めている。

 自身と相性の良いパートナーについて武騎手は自身のオフィシャルサイト『Take a Chance!』で「惜敗が続いています」と、同馬の歯がゆい成績に触れた上で、「いつかはこの馬で重賞を獲れるんじゃないかな」と、高く評価している。

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武豊騎手

 それゆえ当然今回もリネンファッションへ騎乗すると思われたが……。意外にも武騎手はリネンファッションではなく、ウェルドーン(牝3歳、栗東・角田晃一厩舎)に騎乗を予定しているというのだ。

「リネンファッションの前走は大きく出遅れて、道中で2番手へ位置を取りに脚を使う厳しい競馬でした。それでも3着に粘っており、地力の高い馬だなと思いました。そのため、今回も武騎手が乗るとばかり思っていましたが……」(競馬誌ライター)

 武騎手が選んだウェルドーンは今年6月に行われた関東オークス(G2)を制しており、こちらも勝ち負けを期待できそうな実力馬。勝利時には「まだまだ伸びしろたっぷりある馬だと思うので、今後が楽しみな馬ですね」と、振り返っていたようにリネンファッションと甲乙つけ難い実力の持ち主だ。

「近走のウェルドーンに藤岡佑介騎手が騎乗する際は、決まって武騎手に他レースへの予定があったときですね。4走前の鳳雛Sは武騎手がクールキャットで臨んだオークスの裏開催でしたし、前走は武騎手が凱旋門賞へ騎乗したことによる待機期間内に行われました。

武騎手はリネンファッションの能力も認めていますが、年齢的にもまだ3歳と若いウェルドーンの方に伸びしろを感じているのかもしれません」(同)

 一方、武騎手に“フラれた”格好のリネンファッションだが、今回は鞍上にC.ルメール騎手を迎える予定とのこと。JRAリーディング独走中で、ジャパンCウィークに騎乗機会6連勝含む9勝を挙げた名手が騎乗するのならば、武騎手でも成し遂げられなかった重賞初勝利もあるかもしれない。

 果たして、武騎手の判断は吉と出るか凶と出るか。答え合わせとなるクイーン賞の結果を楽しみに待ちたい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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