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「人生の勝ち組」がパチンコ「遠隔」を指摘!? 愛する『北斗無双』が招いた悲劇…

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 この方のプレイスタイルは「これと決めた台を全ツッパする」というもの。どれだけハマろうともお構いなしで、ひたすら投資を続けるのがお決まりパターンでした。当然でしょう。誰もが羨む財産を持っていらっしゃるのですから。

 当時は、今なお絶大な人気を誇る『CR真・北斗無双』の全盛期で、大蔵さんも本機の魅力に取りつかれておりました。毎日のように来店しては全ツッパを繰り返していたのです。

 私もプライベートで『北斗無双』ばかり遊技していたので、大蔵さんと本機の話題で盛り上がることも少なくありませんでした。ただ、大好きだった『北斗無双』が「仏の大蔵」の理性を狂わせる事になるとは…。

 ある日、私が遅番で夕方からホールでの業務を開始すると、いつものように大蔵さんが『北斗無双』を遊技しておりました。島を巡回している際「調子はどうですか?」と尋ねると「今日は駄目だよ。すでに赤保留を3回外している」とのこと。

 ただ、相手は資金力のある大蔵さん。まだまだ余裕があるとは思いますが、私は「すぐに当るといいですね。頑張ってください」と励ましの言葉を入れてその場を去ったのです。

 1時間ほどたったでしょうか。再び『北斗無双』の島を巡回すると、私を見つけた大蔵さんが近寄ってきて「今日はだめだ…。今度はキリン柄が出たのに外れたよ」と微笑んでおりました。

 ただ、この時の私は若干の違和感を覚えました。いくら資金に余裕があるといっても、度重なる激アツ外しは相当堪えたのではないか。と感じたのです。

 私はすかさず「何がきても当たらない日ってありますよね。日を改めてチャレンジしたほうがいいかもしれません」とフォローを入れました。すると「そうだよねえ。気を使ってくれてありがとう」といってその場を後にしたのでした。

 それからどれぐらいの時間が経ったでしょうか。休憩や事務作業などを終え、ホールに戻ってみると「流石に今日はもう帰るだろう」と思っていた大蔵さんが、私の助言などお構いなしに「全ツッパ」を続行しているではありませんか。

 心配になって度々様子を伺っていたのですが、データ表示器の回転数は900、1000、1100と次第に増えていくばかり。その頃の大蔵さんの表情は、まるで能面。笑顔は完全に消え去っていたのです。

「大丈夫かな」と不安を抱いたその瞬間…。

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