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【日本ダービー】武豊「35回目挑戦」で初のコンビ継続! シンボリクリスエスとも意外な接点…「連対率100%」はシュガークンに追い風か
![武豊騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240414_takeyutaka_314.jpeg)
青葉賞馬シュガークンとダービーに臨む武豊騎手
いよいよ来週に迫った日本ダービー(G1)。先週の競馬で前人未到のJRA通算4500勝を達成した武豊騎手は今年、青葉賞馬シュガークン(牡3歳、栗東・清水久詞厩舎)とのコンビで臨む。
本番と同じ東京・芝2400mで争われた前哨戦で、シュガークンと武豊騎手のコンビは好位のインコースをスムーズに追走。最後の直線でも堂々と抜け出し、後続の追撃を封じた。初の東京だったにもかかわらず、センス抜群の走りを披露。レース後の武豊騎手も「デビューから間もないのにこのパフォーマンス。ダービーでも楽しみ」と興奮を隠せない様子だった。
ちなみに過去ダービーに34回騎乗、歴代最多6勝を誇る武豊騎手だが、青葉賞馬と臨むのは意外にも今回が初となる。青葉賞を制したこと自体はシュガークンの他にも2回あるのだが、そのときは継続騎乗ではなかった。
ひとつ目は、アドマイヤメインに騎乗した2006年だ。
同馬は父サンデーサイレンス、母は重賞ウイナーのプロモーションという血統馬で、もともと評価の高かった1頭。デビューから6戦1勝と勝ち切れないレースが続いたが、武豊騎手の手綱で7戦目の自己条件を9馬身差で逃げ切る圧勝。続く毎日杯(G3)は福永祐一元騎手とのコンビで連勝すると、武豊騎手との再コンビでダービートライアルの青葉賞に臨んだ。
レースでは前2走と同様にハナを奪うと、向正面では後続を7馬身引き離す大逃げ。最後の直線に入っても脚色は衰えず、最後は2着に4馬身差をつける大楽勝。勝ちタイムの2分25秒3は、当時のレースレコードというおまけ付きだった。
ただ、武豊騎手は同じオーナーのアドマイヤムーンに騎乗予定だったため、アドマイヤメインは柴田善臣騎手にスイッチ。本番でもハナを奪った同馬は最後まで粘り腰を見せたが、最後は一冠目の皐月賞(G1)を制していたメイショウサムソンに競り落とされて2着。青葉賞馬による初のダービー優勝とはならなかった。
2002年にはシンボリクリスエスで青葉賞制覇
ふたつ目は、武豊騎手がシンボリクリスエスで青葉賞を制した2002年だ。
後にG1・4勝を挙げ、2年連続で年度代表馬にも選ばれた名馬シンボリクリスエス。先日引退したO.ペリエ元騎手や岡部幸雄元騎手のイメージが強い同馬だが、青葉賞で優勝に導き優先出走権をもたらしたのが武豊騎手だった。
その青葉賞では2馬身半差の完勝を決めたが、レース後の武豊騎手は当時ダービー初制覇に執念を燃やしていた同馬を管理する藤沢和雄元調教師に対し「この馬、秋には良くなりますよ」と伝えていたという。
実際その言葉通り、ダービーでは2着に惜敗したものの、同年秋にG1・2勝を挙げ年度代表馬に輝いたのだから、武豊騎手の予言通りだった。ちなみにダービーで同馬を差し切ったのが、武豊騎手とタニノギムレットのコンビ。レジェンドは青葉賞馬による初のダービー制覇を、寸前のところで阻止してもいたのだ。
本番では乗り替わりとなったものの、実はこれまで武豊騎手の手綱で青葉賞を制した馬は、ダービーで連対率100%を誇っていることもシュガークンにとって追い風となりそうだ。
15日に行われたダービーの1週前追い切りで、シュガークンは武豊騎手を背に栗東ウッドで併せ馬を消化。ラスト1ハロン11秒1と鋭く脚を伸ばし好調をアピールし、レジェンドも「変わらずいい感じです。相手は強くなるけど楽しみ」と好感触を口にした。次が今年5戦目となるものの、引き続きいい状態で本番を迎えられそうだ。
「ジンクスは破るためにある」とも言われる。継続騎乗となるシュガークンと武豊騎手のコンビが、長年閉ざされてきた青葉賞馬によるダービー制覇という扉をこじ開けるかに注目したい。果たしてどのような結末が待っているだろうか。
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