【日本ダービー】ジャスティンミラノに立ちはだかる不吉な予兆!? ディープインパクト、コントレイルはクリアも…無敗の二冠馬が「1勝3敗」の落とし穴
今週末のオークス(G1)が終了すれば、いよいよ翌週の26日には3歳世代の頂点を決める日本ダービー(G1)が行われる。
昨年のホープフルS(G1)で牡馬を蹴散らしたレガレイラの参戦も注目を集めるが、主役を務めるのはデビューから3連勝で皐月賞(G1)を制したジャスティンミラノ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)だ。
無敗の二冠狙うジャスティンミラノに不吉な予兆?
ここまでキャリアはわずか3戦ながら、クラシック一冠目で3着に下したジャンタルマンタルがNHKマイルC(G1)を圧勝してその実力の高さを証明。2歳チャンプを共同通信杯(G3)、皐月賞で立て続けに撃破したのだから、ジャスティンミラノがすでに世代トップクラスであることは疑いようがない。
前走でクビ差の接戦を繰り広げたコスモキュランダは、J.モレイラ騎手からM.デムーロ騎手への乗り替わりが発表済み。手強い相手であることは間違いないものの、こちらは3戦無敗の皐月賞馬。ライバルがすでに8戦を消化していることを思えば、伸びしろで上回るだろう。
ただ、データ的な面では「不吉な予兆」があることもまた事実だ。
ポテンシャルの高さで他馬を圧倒しているからこそ、無敗の皐月賞馬が誕生する訳だが、そのまま日本ダービーまで無敗を続けるには、速いだけではなく運も必要。過去、無敗の皐月賞馬がダービーで二冠を目指したケースを振り返ると、近年はイメージほど結果を残せていなかった。
グレード制導入後に無敗の二冠を達成した馬は5頭。その顔触れはシンボリルドルフをはじめ、その仔トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクト、コントレイルと歴史的な名馬が名を連ねる。ミホシンザンとアグネスタキオンは故障のため、出走が叶わなかったものの、出走していれば優勝していたかもしれない。
■無敗の皐月賞馬の日本ダービー成績
1984年 シンボリルドルフ 優勝
1985年 ミホシンザン 不出走
1991年 トウカイテイオー 優勝
1992年 ミホノブルボン 優勝
2001年 アグネスタキオン 不出走
2005年 ディープインパクト 優勝
2019年 サートゥルナーリア 4着
2020年 コントレイル 優勝
2021年 エフフォーリア 2着
2023年 ソールオリエンス 2着
※グレード制導入以降
しかし、ディープインパクトの2005年までは勝率100%だった成績も、2019年のサートゥルナーリアが4着に敗れてからは傾向に変化が起きた。2020年のコントレイルは菊花賞(G1)も制して無敗の三冠馬に輝いているが、近5年においては「1勝3敗」という苦戦が続いているのである。
スタートの出遅れが響いたサートゥルナーリア、ハナ差で敗れたエフフォーリア、クビ差で敗れたソールオリエンスがツキに見放されていたかどうかはさておき、ジャスティンミラノにとっては歓迎できない近年の傾向といえよう。
11年前の日本ダービーを制した父キズナは、弥生賞(G2)を敗れ皐月賞の出走すら叶わず、毎日杯(G3)と京都新聞杯(G2)を経由したキャリア7戦目での栄冠だった。最短距離で夢の舞台に臨む孝行息子は、このままエリート街道を歩み続けることが出来るだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
悲願の舞台で「30連敗」戸崎圭太の夢叶うか?ステレンボッシュ、ジャスティンミラノと挑むオークスとダービー…「シルバーコレクター返上」に絶好チャンス
【日本ダービー】昨年の覇者・堀宣行厩舎が「間に合わせた」2本の剣。ダノンエアズロックとゴンバデカーブースで描く“逆襲”のシナリオ
【日本ダービー】「過去20年連対ゼロ」の苦戦でも今年はG1級!? C.ルメールも認めた実力馬がジャスティンミラノ打倒に虎視眈々
J.モレイラ、日本ダービー「本命」は4.5億円ホース!? C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に!? 35年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り