【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
先週末の東京競馬場では、3歳マイル王を決めるNHKマイルC(G1)が開催。ライバルに2馬身半以上の差をつけて快勝したのは2歳王者のジャンタルマンタルだった。
2着は勝ち馬と人気を分けたアスコリピチェーノ。ケガから復帰したばかりのC.ルメール騎手が手綱を取ったが、勝負どころとなった直線でスムーズさを欠き、消化不良の一戦となった。
打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
そんな中、アスコリピチェーノから「クビ+クビ」の4着に健闘したのが、J.モレイラ騎手が騎乗した4番人気ゴンバデカーブース(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。
同馬は昨年6月の2歳新馬で逃げ切り勝ちを決めると、同10月のサウジアラビアロイヤルC(G3)は4角最後方から直線一気の末脚で完勝。ボンドガールやシュトラウスを子供扱いしたことで、一時は世代最強候補という声も聞かれたほどだ。
ところがデビュー3連勝を懸けたホープフルS(G1)を感冒のため出走を取り消すと、喉(喉頭蓋エントラップメント)の手術や重度のザ石に見舞われるなど順調さを欠き、クラシック初戦の皐月賞(G1)には間に合わず。
それでも状態面を見極めながら出否を判断するという状況の中、NHKマイルCに登録をしてきた。しかし、2週前追い切りから3週連続で併せた相手に遅れて入線するなど、本調子とはいえない状態だった。
レース当日は“マジックマン”ことモレイラ人気もあってか、4番人気に支持されると、道中は外々のちょうど中団9番手を追走。勝負どころの4角手前では鞍上の手が激しく動き、手応えも怪しく映ったのだが……。
「直線を向いてからしぶとく伸びましたね。昨秋のサウジアラビアRCで見せた切れ味こそありませんでしたが、7か月ぶりの実戦で、追い切りの動きもイマイチだったことを踏まえれば十分な内容だったと思います。
鞍上もレース後に『これからさらに成長していってくれると思います』とコメントを残していましたし、次走は大きな上積みに期待できそうです」(競馬誌ライター)
3戦目で初黒星を喫したとはいえ、ポテンシャルの高さを改めて示したゴンバデカーブース。元JRA騎手の田原成貴氏と安藤勝己氏の2人も同馬を高く評価しているようだ。
田原氏はレース後、自身が所属する『東京スポーツ』のYouTube『東スポレースチャンネル』に出演。ゴンバデカーブースについて、「軽視してたんだけど、力はあるね」とコメント。パドックでもやや太目に見えたというが、「それであれだから」と休み明けで余裕のある馬体にもかかわらず速い時計勝負に対応してみせた実力を認めざるを得なかったようだ。
そして安藤氏もレース後、自身のXに「ローテ思えば大したもん」と高く評価。「次はダービー?良くなってきそうやね」ともポストし、中2週で日本ダービー(G1)に出走してくるようなら面白い存在になるという見方を示した。
皐月賞前まで主役不在の混沌とした様相を見せていた今年の3歳牡馬路線。ジャスティンミラノが一冠目を奪取し、順当にいけばやや抜けた1番人気に推されることになるだろう。そんなジャスティンミラノにとっては未対戦の強敵が出現する形となった。
ゴンバデカーブースがダービーに向かうとすれば、中2週のローテーションに加えて一気に800mの距離延長という難題も待ち構える。そして賞金的にも出走が確実とはいえないボーダーライン上。ただ、ゲートインが叶うようなら、打倒ジャスティンミラノの筆頭候補となるかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新- JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
- 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
関連記事
JRA「隠れ最強馬」が待ちに待った戦列復帰…ジャスティンミラノに引け取らない実力、令和の「マツクニローテ」再現あるか?
ホープフルS(G1)で「246万馬券」再び!? 武豊もC.ルメ-ルも脱落…シンエンペラー&ゴンバデカーブースに「苦戦データ」浮上
世界最強イクイノックスに続けるか?「超出世」レースの勝ち馬に注目集まるも…ゴンバデカーブースの評価が赤丸急上昇!
C.ルメール「勝ち馬が強過ぎた」最強候補レガレイラが敗戦…クラシックを見据える有力馬をピックアップ、「勢力図激変」も粒揃いの2歳世代が面白い
ゴンバデカーブース登場で注目高まるブリックスアンドモルタル産駒、今週は武豊×オジュウチョウサン妹など素質馬がデビュー