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パチンコ「制限時間」を耐えれば一撃「6750発」!「新感覚の役物」で“闘牛”さながらの真剣勝負にヒリつけ!!

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 久しぶりにギャンブルとしてのパチンコを思い出させてくれる一台が登場した。『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』である。デジタルと役物の2段階抽選で大当りすれば一発で6750発の出玉を獲得できる権利物。

 まずは7セグの横にある飛び込み口を狙って打ち出し、そこから『餃子の王将』でおなじみの左右に動く皿役物を通ってスタートチャッカーに入賞すればセグが回転。さまざまな演出を経由して図柄が3つ揃えば次のステージとなる役物チャレンジ「ロデオチャレンジ」に移行する。

 このロデオチャレンジこそが本機最大の特徴で、これまでの役物の常識であった「穴に入れる」行為の真逆、「穴に入れない」ことで大当りが発生するゲーム性となっているのである。

「ロデオチャレンジ」は、中央で回転する役物によって四方八方に玉を弾き返すステージで展開され、外壁に用意された4つのハズレ穴に落ちないように、チャレンジ突入時に与えられた制限時間を耐え抜けば、ステージの中央で回転している役物が停止し、その直下に設けられたV入賞口に玉が入るようになっている。

 制限時間は「60秒」「40秒」「20秒」の3パターンで、当然時間が短いほうが大当り期待度は高くなるが、振り分け率はV入賞率に反比例して多くなり、60秒が半分(50%)、40秒が約41%、激アツの20秒は約9%と非常に低い数字であり、簡単にはいかない印象となる。

 また、20秒でのV入賞期待度が約36%とそれほど絶対的な期待度とはいかないことも本機の役物の難しさを象徴していて、20秒どころかわずか数秒で簡単に脱落してしまうようなパターンが頻繁に発生するのである。

 ただ、そんな暴れ馬でも手が出せない無敵の場所が存在する。それが正面に用意された「聖域(ゾーン)」と呼ばれる避難スポットである。役物に干渉されることのないこの場所に玉が入れば残り時間が10秒になるまで滞在させてくれるのである。

 残り10秒のV入賞期待度は約55%と激アツ。しかも、どの制限時間が選択されても役割は変わらずに発動してくれるので、聖域に入るかどうかもそうだが、どれだけなるべく早いタイミングで聖域に入れるかも大当りの大きなカギとなる。

 この逆転装置があるために制限時間振り分けや役物自体の辛さなど、全体的な障壁があがっているが、「制限時間を耐え抜く」というゲーム性を最大限に活かすためには、出玉感とおもにこのバランスがベストなのであろう。

 しかし、当然であるが聖域に入ったからといって勝利が約束されるわけではない。実際私などは20秒選択→聖域ポケットイン→ラスト2秒でハズレ穴という地獄の失敗例を体験した。その前のロデオチャレンジでもほぼほぼ10秒も持たずにハズレ穴に振り落とされるようなことを繰り返していたのでこれで完全に心が折れたのである。

「これ、どうやったら当るんだ……」。役物チャレンジを行うたびに疑問が頭をよぎるのだが、この精神の削り合いに打ち勝った者だけが至上の喜びを手にできるのである。そして、これこそがパチンコの真髄ではないかと思い出させてくれたのである。

 金銭のやり取りが発生する以上、パチンコはギャンブルであると私は思っている。法律がどうとか、遊技がなんたらとか、そんな机上の理屈は知らない。財産も精神もすべてを吐き出し、剥き出しの人間としてパチンコにぶつかっていくギリギリの勝負。

 そんな向き合い方もあったこと、絶対忘れるんじゃねーぞ。これスギちゃんじゃなかったな。

(文=大森町男)

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