パチンコ店舗「止まらぬ減少」も…売り上げは回復の兆し!? 28時間開催のオンラインフェスにも注目
パチンコ・パチスロの業界ニュースを伝える「遊技日本」によると、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)が組合員加盟店舗の実態調査についての最新結果を発表したという。
全日遊連に加盟するパチンコホールは2021年6月末で7876店舗が営業、先月比では50店舗、前年同月でみると594店舗が減少している結果となった。新規店舗がわずかに1店舗と増加の足は鈍い。
今年の1月には8200店舗あったが、廃業、休業の店舗数に歯止めがきかず、毎月じわじわと数字が減り続けている。
また、「遊技通信」が報じた「パチンコ景気動向指数調査」の結果にも厳しさが滲み出る。過去1ヵ月の売上や粗利などから景気動向を判断する「全般的業況DI値」はマイナス58.1と前回調査から悪化。
稼働状況ではパチンコが少し上向きつつあるとするもマイナス43ポイント、パチスロはマイナス79.8ポイントとなかなか出口が見えない状況だ。
さらにパチスロは、今後3ヵ月間の設置台数意向でも増台0、減台25.4%とパチスロの新台を減らす考えを持つホールが目立ったという。これは、3ヵ月後の稼働ではパチンコが回復していくと予想されているのに対しパチスロは低い水準での横ばいとみられていることにも繋がっている。
一方、経済産業省が発表した「特定サービス産業動態統計調査」の5月分確定値によるとパチンコホールの全体売上高は2141億1400万円で前年同月比313.8%という大幅なプラス値を示した。
去年の5月は緊急事態宣言によって休業を余儀なくされたことが大きな要因としてあったとしても、市場がコロナ禍から徐々に回復していることをうかがわせるものである。
もちろん、業界もこの状況にただ手をこまねいているだけではない。日本遊技機工業組合、いわゆる日工組は8月13日から14日にかけてオンラインによるパチンコフェス「28時間 真夏のパチンコ頂上決戦」の開催を発表した。
パチンコフェスは日工組主催による体験型のファンイベントだが、コロナ禍の情勢を鑑みてYouTubeやTwitterなどウェブメディアによる開催となった。しかもオンラインということで配信時間は28時間の大ボリューム。
実戦、エンタメ、バラエティー企画、視聴者参加など多種多様なコンテンツが用意され、芸人やパチンコライター、ユーチューバーなど総勢30名以上のゲストも登場するとのこと。
時期的にもシンクロする音楽の野外イベント「夏フェス」に勝るとも劣らないパチンコの次世代イベントで、これまでの鬱憤を晴らすような激アツの夏を楽しめるに違いない。
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