パチンコ「役物&デジタル」の同時抽選を楽しめる1種2種の最高峰…2万発ザラの出玉も魅力な隠れた名機!!

1種2種混合機の個人的ベスト台『CRクジラッキー』

 パチンコがP機の新時代を迎え、1種2種混合という形態がより一般的になりました。ただ2種=役物抽選にあたる部分は大当り確率が1/1のVに入賞する仕組み上の「形式的」なもので、『CRチョロQターボ』や『CR寿司だニャン』などの私を興奮させたタイプの機種ではありません。

 もちろん、『P真シャカRUSH』や『P ROAD TO EDEN』、『P鳳凰∞』のようなトラディショナルな1種2種混合タイプがP機でも存在。ただ、やはり「CR機時代のそれが面白かったな」と思い出補正込みだとわかっていてもそう感じてしまうのです。

 なかでも『CRクジラッキー』は抜群の面白さで、デジタルと役物抽選がブレンドされた1種2種混合機のなかでも最高のマシンではないでしょうか。好みド真ん中で、すべてが完璧でした。

 ちゃんとした役物抽選のある1種2種混合機は通常、デジタルで揃った後に役物抽選が展開される「2段階抽選」のフローが採用されますが、本機はなんと同時にチャレンジできるようになっています。まずそこが素敵です。

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 通常のヘソスタートによる液晶(ドット)抽選の行程と同線上に盤面上部に搭載された役物による物理抽選が展開されます。打ち出された玉が役物抽選のほうにチャレンジして失敗しても、その後にヘソ方向に向かってデジタル抽選を受けるチャンスもあるのです。

 ヘソ抽選のほうは大当り確率が1/199.8で、初当りでは1/5しかRUSHに突入しません。入らなければ出玉は3ラウンド約360発のみで、もう一度通常時やり直し。実質的なRUSH突入率が約1/1000と非常に厳しい数値となっています。

 その分、役物抽選は大当り確率が約1/5と超破格。ちなみに便宜上、役物抽選とは言ってますが役物で「GO」に入賞するとクジラッキー役物に搭載されたランプルーレットの演出でVに止まれば大当りなので、ちっちゃい餃子の王将が付いていると思っていただければ幸いです。

 なので、実際には役物「IN」の約1/10でルーレットが発動するため実質的な役物の大当り確率はもう少し難しいものになります。ちなみに、ドットが揃った場合も最終的に「クジラッキールーレット」による抽選で「V」停止が求められます。

 このように非常に重要なポイントとなるルーレットなのですが、実にチープでクラシカル。これがまことにいい味を出していまして、過度な緊張を強いられるRUSHチャレンジ演出に癒やしを与えてくれるのです。外れてもイライラしないし、「次当てたい!」と前向きになれます。

 そしてRUSHに突入したのなら時短4回+残保留4回の抽選で継続率が約87.3%と怒涛の連チャンを味わえます。RUSH中は右打ちでドットによるハイテンポ消化。大当りのメインは3ラウンドになりますが、RUSH突入時は平均で4000発ほどの期待出玉。

 さらに11%ほど用意されている15ラウンドは1回の出玉が約1800発ありますので、そこを絡めて連チャンさせれば一撃1万発、2万発はざらに稼げます。

 ただでさえ打ち手を選びまくる機種なうえに、役物抽選の優位性および約物抽選機の宿命ともいえる悪さをする輩の影響もあって、残念ながらまともに遊べる状況が少ない不遇の名機といった感じになってしまいました。

 しかし、その魅力は色褪せることがありません。ゲーム性、スペック、演出、そのすべてが最高水準。CR時代における1種2種混合機の最高峰なマシンです。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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