パチスロ「2万枚オーバー」も確認の名機…一撃5000G乗せも可能!?

「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回は、プレイヤーの選択次第で全てが決まる名機『パチスロ黄門ちゃま喝』について書いていきたい。

　本機は2015年1月にリリース。純増約2.5枚のAT「水戸イエローゲート」で出玉を伸ばすAT機だ。通常時は毎ゲーム成立役に応じてポイントが貯まっていき、左右のカウンターが310（みと）に到達するとCZやATの抽選を行う。

　自力解除ゾーンは「御一行チャレンジ（期待度約36%）」「ラブラブお銀デート（期待度約66%）」2種類が存在し、左のカウンターが310に到達すると突入のチャンスとなる。反対に右のカウンターが310に到達すれば主に前兆ステージを経由してATの抽選（設定1：40 ％~ 設定6：60%）を行う。

　AT初当り時は印籠チャンスを経由して初期G数が決まり、3種類の特効薬「バランス薬」「堅実薬」「挑戦薬」の中から自分で選択。薬の種類により「上乗せ」「勧善懲悪」「怒髪天」「家康降臨」の選択率が異なる。挑戦薬の場合は上乗せの選択率が75%ではあるが、最強特化ゾーンの家康降臨が12.5%と非常に高い特徴を持っている。

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『黄門ちゃま』は多くリリースされているが、その中でも爆発的な人気を誇ったのが本機ではないだろうか。既に撤去済みで打つことはできないが波に乗った時の破壊力はもちろん、低設定でも引き次第で「万枚」を目指すことができた傑作である。

　本機最大の特徴は、AT開始時に突入する印籠チャンスに全て集約されているといっても過言ではない。先述した通り自身で好きな特効薬を選択できるほか、突入時に「MAXBET長押し」で裏モードに切り替えることができる。

　裏モードの挑戦薬は、「上乗せなしが70%」「家康降臨が30%」とまさに天国と地獄の選択だ。高設定を確信しているのであれば、わざわざギャンブル要素の強い裏モードを選ぶ必要はないかもしれない。

しかし、低設定が濃厚となれば「+収支」を目指して裏モードで一撃を狙うといった方法も選択できる…こういう楽しみ方ができるパチスロ機は数少ないので非常に印象深い。

　さらに印籠チャンス後、「倍ちゃん」が登場すれば約50%で上乗せしたゲーム数が2倍となるなど強烈な要素は満載。「一撃5000G乗せ」や「2万枚over」をたたき出した猛者がいるほどの怪物マシンだ。

　筆者も過去に何度か実戦をしたことがあるものの、家康降臨を引いてもだいたい最低の100Gだけ上乗せして終了することがほとんどだった。非常に面白いゲーム性ではあったが、引き弱の筆者には向いていないマシンだったのかもしれない。しかしながら、非常に印象深い名作である。

（文＝ひろ吉）

<著者プロフィール>

　IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。