パチンコ店を「鉄火場」にした過激なサービス? 続・平成始めのホールの思い出

 ちょっと前ですが、平成始めの過激なサービスのパチンコ店を紹介しました。今回もその続編的なことを紹介いたします。お断りですが、現在はこのようなサービスをするホールはありません。また、そのホール自体も閉店しています。

サービスというか暗黙のルールかも…

 まずは、都内サラリーマンの聖地と呼ばれる駅の前にあったホールT 店です。特色があったのは一発台でした。『メドレーⅠ』(三共)、『ミサイル7-7-6 D』(大同)、『アニバーサリーⅠ』(大一)を看板機種にしており、一発台の営業形態は、いたって普通の1回交換でした。

 そのT店一発台の過激なサービスはこんな感じです。サービスというか暗黙のルールかもしれません。

 ドツキ防止でクルーン手前の飛び込み口手前にスポンジが入っていたのですが、そこに玉が飛び込むと店員さんを呼びます。すると店員さんが玉をお客さんに渡して、お客さん自らクルーンに玉を入れるのです。もちろん店員さんが後ろで見ています。今では絶対に不可能ですね(笑)。

 もう1つ過激サービスがありました。ホール全体での対象ですが、パチンコ玉の中に色付きを発見することです。【黄金球】があったら1箱分(2,500個)サービス、【レインボー球】があったら5箱サービスというものでした。

 これは手書きの販促広告でしたが、かなりの射幸心がありました。私も何回か通いましたが、このサービスには巡り合うことはなかったです。

貸し玉1カップ分のみサービス

 次は、自宅から約20km離れた郊外にあった小さなホールTY店です。過去にその地域にチェーン展開していましたが、晩年は既にそのホール1軒のみになっていました。TY店もかなり過激なサービスで、某パチンコ攻略雑誌にも取り上げられていました。

 まず開店直後です。開店から30分以内に入店でもれなく、貸し玉1カップ分のみサービスがありました。紙コップにパチンコ玉が入っていて、店員さんから渡されるのです。初めて訪れた時に、いきなり店員さんから渡された時には驚きましたね。

コーナーを鉄火場にしたサービス!?

 次に、これは色々なホールでよくあったサービスタイムです。ある一定の時間内で、最後に大当りをしたお客さんに2箱または3箱サービスするものでした。

 よく権利モノや一発台で採用していたサービスタイムです。このTY店では、権利モノで使用していました。この時ばかりは、そのコーナーが鉄火場になっていたことを記憶しています。お客さんとしては、最後の最後まで気が抜けなかったはずです。

 今では考えられないホールのサービスはまだまだあります。今振り返っても、当時の営業形態は良く考えられたモノでした。あの手この手を使って、そのホールらしさを演出していたのでしょう。

(文=四本コーヒー店.)
<筆者プロフィール>
 パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

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