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パチスロを代表する最強コンテンツ…その起源となるパチンコ初代をピックアップ!!

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 忍者。日本の歴史が生み出した偉大な存在である。外国人のなかには、いまだに日本に生息していると本気で信じている向きもあるが、忍者をテーマにした創作物は数知れず。まさに文化として根付いている。

 もちろん、パチンコでも『影丸』や『忍々丸』、『くのいち忍法帖』などのオリジナルから『NINJA GAIDEN』『影の軍団』『天誅』など多数の機種がリリースされている。そのなかでも一際輝く忍者台は『バジリスク』であろう。

 パチスロの『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』は機械割の高さと完成度の高いゲーム性・演出でトップオブトップの人気と実力を誇り、長きにわたってパチスロの最高峰に君臨したメガヒットマシンである。

 ただ、『バジリスク』というコンテンツを最初に扱ったのはパチンコ。2007年にサンセイR&Dから『CRバジリスク』が登場した。もともと原作のマンガやアニメに人気があったのでタイアップ機として展開。

 アニメと同じ声優を起用したり、確変中は連チャンするごとにその数に応じたアニメのストーリーが流れるなど原作をリスペクトしながらその世界観を忠実に演出に落とし込んでいる。

 また、伊賀と甲賀の対立を描いた作品ならではの機能も搭載。それが「宗家選択システム」で、打ち手の視点を伊賀と甲賀の好きなほうを選ぶことができるようになっている。もちろん、絵柄や演出などが立場によって変化。原作ではどちらが主役・敵役、どちらが良い者・悪い者といった区別がなかったのでパチンコならではの楽しみを提供してくれた。

 ほかにも、玉がワープルートを通過すると発生する「玉分身予告」や液晶の一部と連動し、可動の際にさまざまな演出が展開される「人別帳役物」といった仕掛けも用意されている。

 スペックは確変ループタイプで、大当り確率が1/315.5、確変割合57%のミドルタイプと、大当り確率が1/188.9で確変割合が74.1%のライトミドルタイプ、そして1/99.25の甘デジの3種類。ただ、ライトミドルタイプの『JTW』は変速タイプで、『宗家選択システム』が搭載されていない。

 こうしてパチンコ界に登場した『バジリスク』だが、スロットに比べれば不遇の機種といえるかもしれない。その後、サンセイから後続機はリリースされず、2014年に奥村遊技が『ぱちんこCRバジリスク』を発売。この奥村『バジリスク』もシリーズ化には至らなかった。

 それからは、パチスロのコンテンツホルダーであるユニバーサルエンターテインメントが2018年に『CRバジリスク~甲賀忍法帖~弦之介の章』をリリース。パチスロでのノウハウが活かされたのか第2弾、第3弾とパチンコでも『バジリスク』が定着するようになったのである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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