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【NHKマイルC】100万馬券の使者はロジリオンとシュトラウス!? 過去に飛び出した100万馬券から超穴馬を読み解く!

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昨年のNHKマイルCを制したシャンパンカラー
9番人気で昨年のNHKマイルCを制したシャンパンカラー 撮影:Ruriko.I

 ゴールデンウィークも後半に突入。その最終日を締めくくるのは、東京競馬場で行われる春の3歳マイル王決定戦NHKマイルC(G1)だ。今年で29回目を迎えるこのレースは、とにかく波乱続出で知られる。

 三連単馬券が誕生した2005年以降で、3着以内に好走した10番人気以下の超人気薄馬は実に14頭。そして三連単100万馬券は最高973万9870円を筆頭に4回も飛び出している。

 今年は、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)と、阪神ジュベナイルF(G1)を制したマイルG1馬2頭が出走することもあり、波乱の雰囲気は鳴りを潜めている。しかし、クラシックを戦った見えない疲れがレースに影響すれば、驚くような大波乱も考えられる。

 そこで今回は過去に飛び出した100万馬券の激走馬をチェックし、その傾向から今年の大穴候補、そして100万馬券の可能性を検証してみた。

2005年以降で4回もある100万馬券決着

 最初に100万馬券が飛び出したのは2007年で、配当は973万9870円。勝利したのは18頭立て17番人気のピンクカメオ、2着は1番人気ローレルゲレイロであったが、3着は18番人気ムラマサノヨートーというまさかの結末。1着馬と0.2秒差だったムラマサノヨートーが勝利していれば、1000万馬券は優に超えていただろう。

 2回目の三連単100万馬券は2009年で、優勝馬は10番人気ジョーカプチーノ。藤岡康太さんの初G1制覇はこのNHKマイルCであった。2着は5番人気レッドスパーダ、3着は13番人気グランプリエンゼルで、配当は238万1660円だった。

 3回目は2013年。勝利したのは10番人気マイネルホウオウで、鞍上は初の平地G1勝利となった柴田大知騎手。2着は6番人気インパルスヒーロー、3着は8番人気フラムドグロワールで、配当は123万5600円だった。

ダノンスコーピオン(2022年NHKマイルC)撮影:Ruriko.I
激戦を制したダノンスコーピオン(2022年NHKマイルC)撮影:Ruriko.I

 4回目は9年後の2022年、勝利したのは4番人気ダノンスコーピオン、2着は3番人気マテンロウオリオンと上位人気のワンツーフィニッシュ。しかし3着が衝撃の18番人気で単勝229.1倍のカワキタレブリー。同馬の激走には、誰もが驚かされたはずだ。

 いずれもマスコミやファンが衝撃を受けたレースだったが、この4つの100万馬券で激走した6頭の超人気薄馬のポイントとして4つの要素がある。ジョッキー、コース経験、実績、そしてローテーションだ。

 ジョッキーは、6頭中5頭が関東所属騎手で、6頭中4頭が乗り替わりだ。関東所属騎手だからこそ、普段から走り慣れている東京コースで一発が期待できるというもの。

 コース経験は、芝ダートを問わず6頭中5頭が東京コースの経験あり。東京経験がない場合、左回りの中京で勝利実績があることもポイント、つまり左回りの経験は重要だ。

 実績は、まず1勝馬の激走例はなし。6頭中4頭が3勝馬で、残り2頭も2勝している。短距離までしか勝利がなくても、1600mの経験や、オープン特別の勝利実績、人気的に微妙になりやすい重賞2~3着などの実績は高ポイント。さらに6頭中4頭が1600m以上の距離で勝利経験があり、1頭はマイル重賞で3着の実績があった。

 ローテーションは、まず前走が重賞なら着順は大敗でもOK。前走が条件戦かオープン特別であれば1着が必須だ。そして前走が3~4月のレースであることも重要。それ以前のレース間隔で激走はなく、評価は落としていい。

今年の「100万馬券の使者」は?

 以上の要素を踏まえて今年の出走馬で人気薄ながら激走が期待でき「100万馬券の使者」となりえるのは、ロジリオンとシュトラウスの2頭である。

シュトラウス 撮影:Ruriko.I
シュトラウス 撮影:Ruriko.I

 ロジリオンはここまで2勝、重賞は京王杯2歳S(G2)2着があり、東京コースはクロッカスS(L)を勝利するなど3戦2勝2着1回の安定度。マイルは1度走って2着の経験がある。前走はファルコンS(G3)5着で人気を落とすのは確実。ここまで6戦してすべて5着以内の安定感も評価でき、関東の戸崎圭太騎手への乗り替わりも高ポイントだ。

 シュトラウスは気性難が響き安定感を欠いているが、東京スポーツ杯2歳S(G2)の勝利はフロックとは言えない。東京マイルでデビュー勝ちするなど、東京コースは3戦2勝3着1回の相性。前走のファルコンS(G3)は9着とはいえ、後方から上がり2位の脚で追い込んだ。あれはNHKマイルCを見据えて追い込む競馬を教え込ませたように思え、そのレースと同じ関東の北村宏司騎手が手綱を取るのも心強い。アスコリピチェーノが乗り替わりとなった悔しさを晴らしてもらおうではないか。

 この2頭が激走すれば万馬券はもちろん、もしジャンタルマンタルとアスコリピチェーノが凡走すれば、破格の高額万馬券も期待できる。人気通りの決着が大方の予想だが、そんな前評判をことごとくひっくり返してきたのが、このNHKマイルC。今年はどんなレースになるのか今から楽しみだ

仙谷コウタ

仙谷コウタ

初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

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