GJ > 競馬ニュース > 【NHKマイルC】前走惨敗で評価急落も…注意しておきたい激走候補2頭
NEW

【NHKマイルC】父は名マイラー、母もマイルG1馬の「黄金血統」、前走惨敗で評価急落も…注意しておきたい激走候補2頭

【この記事のキーワード】, ,
東京競馬場
東京競馬場

 5日、NHKマイルC(G1)が行われる。こどもの日に行われる今回は桜花賞(G1)2着のアスコリピチェーノと皐月賞(G1)3着のジャンタルマンタルが参戦。例年にも増して牡馬牝馬の世代トップ層が激突する一戦となる。

 過去のNHKマイルCで上位に入った馬の父をざっと眺めてみると、ロードカナロア、ダイワメジャー、クロフネ……錚々たる名マイラーが並んでいる。3歳というまだ発展途上の馬体で鎬を削る戦いは、言い換えるとマイル血統に裏打ちされた素質の戦いでもある。

 今回出走する若駒たちも、過去に負けず劣らず粒ぞろい。父にダイワメジャーを持つ馬、父にモーリスを持つ馬など……名マイラーを引き継がんとする馬たちが多く見逃せない。

 そんな中でも、一際輝く2頭がいる。シュトラウス(牡3、美浦・武井亮厩舎)とキャプテンシー(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)だ。

 互いにモーリスを父に持つこの2頭。モーリスは言わずもがな名マイラーであり、マイルG1を4勝もしている。また一般的に産駒の距離適性は母馬の影響を受けやすいと言われており、大阪杯(G1)を勝つなど中距離で活躍しているジャックドールや、スプリントG1を制したピクシーナイトがいることからもわかるだろう。

 またこの2頭、父だけでなく母もマイルG1馬という血統。マイルの距離適性は抜群だろう。

シュトラウス 撮影:Ruriko.I
シュトラウス 撮影:Ruriko.I

 シュトラウスは母ブルーメンブラット、キャプテンシーは母アドマイヤリードである。前者はマイルCS(G1)、後者はヴィクトリアマイル(G1)、いずれも古馬の一線級が激突したG1で勝利を収めている名マイラーなのだ。

 しかし、単純に距離適性だけでG1を勝てるほど甘くはない。シュトラウスとキャプテンシーの馬柱を見てみると、前走は勝ち馬に1秒前後の着差をつけられ敗れている。

 ただ、シュトラウスは前走のファルコンS(G3)で最後の直線、進路を失って負けている。3走前の東京スポーツ杯2歳S(G2)は勝ちこそしたものの、折り合いに苦労するシーンも見せていた。この精神的未熟さに陣営も頭を悩ませていたが、4月末に行われた調教で活路が見えたようだ。「いい方向に向いていると思っている」と、悪い状態の時は決して良いとは言わないと決めているという武井調教師が、精神面の成長に太鼓判を押した。

 そしてキャプテンシーは前走、ニュージーランドT(G2)で最下位に敗れたが「出遅れと合わない馬場」に原因があったようだ。前走は重めの馬場の中、スタートで出遅れた。2走前のジュニアC(L)を良馬場で逃げ切っていた本馬にとって、これでは大敗も無理なかったか。管理する松永幹調教師は「綺麗な馬場で走らせてあげたい」と良馬場での開催を切望している。

 この2頭は前走と同じ轍さえ踏まなければ、あっと驚くような走りを見せてくれるかもしれない。昨年は9番人気シャンパンカラーが勝利し、一昨年には18番人気カワキタレブリーが馬券に絡んだ荒れやすいレース。その血統の真価を証明出来るか。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

【NHKマイルC】父は名マイラー、母もマイルG1馬の「黄金血統」、前走惨敗で評価急落も…注意しておきたい激走候補2頭のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ殴り込み!? 妹は『ウマ娘』藤田晋オーナーが1億円超で落札の血統馬
  2. 【日本ダービー】武豊「35回目挑戦」で初のコンビ継続! シンボリクリスエスとも意外な接点…「連対率100%」はシュガークンに追い風か
  3. 悲願の舞台で「30連敗」戸崎圭太の夢叶うか?ステレンボッシュ、ジャスティンミラノと挑むオークスとダービー…「シルバーコレクター返上」に絶好チャンス
  4. G2降格ひとまず回避も「微妙な立ち位置」に変わりなし?キングカメハメハ、ディープスカイがダービー馬も…「役割を終えた感」を拭えないNHKマイルC
  5. JRAジャパンC(G1)ヨシオ「冷やかし出走」疑惑に西山茂行オーナー反論! 「何言っているんだ」最強馬決定戦の“珍客”に隠された陣営の思い
  6. 大物外国人騎手の来日でエージェントの「怪しい動き」も活発!? 好調ルーキーの裏でJRAから事情聴取も…関係者が「グレーゾーン」と危惧する行為の舞台裏
  7. エピファネイア「完全復活」はシナリオ通り!? 大駆けテンハッピーローズで重賞7勝目は早くも自己最高タイ。No.1種牡馬返り咲きへ超豪華ラインナップ
  8. ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
  9. 武豊「クラシック好走」の実力牝馬と新コンビ結成! 最多勝利新人騎手にも輝いた「かつてのホープ」が2度目の降板に
  10. JRAジャパンC(G1)「史上最高」アーモンドアイ参戦もまさかの低レベル!? コントレイル、デアリングタクトでもない…… 下馬評1番人気はあの馬