難易度激高!? 自力で勝ち取る「小当り機能」も搭載した権利モノパチンコ機3選

権利モノのゲーム性で「小当り」を搭載したパチンコ機

　ひと昔前まで、ぱちんこ遊技機には各々の種別があり、デジパチを「第1種」、羽根モノを「第2種」、権利モノやその他を「第3種」と区別していました。その中でも権利モノは大当りからのVゾーン入賞で、ようやく出玉権利を獲得できるものです。

　基本的には1回権利から3回権利の機種が存在し、現金機では3回権利がメジャーでした。3回権利の主な機種は『ミルキーバー』（ニューギン）、『ドラドラ天国3』（豊丸産業）、『ギャラクシー』（奥村）などです。大当り確率は平均して約300分の1辺りで、出玉は約3箱分獲得可能でした。

　その後はCR機の権利モノも登場。『CRギンギラパラダイス』（三洋）や『CR花のもぐら組』（大一）などがヒットしましたね。

　そんな中、権利モノのゲーム性で「小当り」を搭載したパチンコ機が登場しました。機種によりますが、「大当り」はほぼ確実に権利を獲得できる一方、「小当り」では打ち出しが“上手くいけば”権利を獲得することができたのです。

　今回は、通常の権利モノ以上にアツくなれた「小当り搭載」の権利モノパチンコ機をいくつか紹介いたします。

『テキーラ』（ニューギン）

　大当り確率308分の1で、3回権利モノです。「77」が大当りで、Vゾーンの電チューは約5秒開いてVゾーンに5個入賞で権利発生です。それ以外の数字や「AA」で揃うと小当りで、電チュー解放は約1秒半弱なのですが、その間に同じく5個入賞しなければなりません。私は2回だけ、その小当りで権利獲得をしたことがあります。小当りが来そうなときに、ハンドルで上手く玉を左右に散らせて5個入賞できました。

　ちなみに、セル盤違いで『ふたごっち』という機種名もありましたね。

『モンキッキDX』（奥村）

　大当り確率約264分の1で1回権利モノの機種でした。盤面中央に機種名のようなお猿さんの役モノを搭載しており、その下のスルーチャッカ―に玉を通過させてデジタルを回します。

「777」の大当りで役モノ上部の電チューが約５秒開き、お猿さんの丸くなっている尻尾に玉が入れば権利獲得です。中絵柄に７以外の絵柄が揃うと小当りで、短い電チュー解放で揺れる尻尾に上手く玉が入れば権利獲得です。

　比較的に小当りしやすかった印象ですが、その分左右に尻尾が動くので苦戦した思い出があります。ただ、羽根モノと同じく、玉の動きで大当りを実感できた機種でしたね。

『CRセブンドーフV』（豊丸）

　大当り確率約346分の1のCR権利モノです。数字3つ揃いで約5秒のアタッカーが解放し、V入賞すれば権利獲得となります。

　継続率は2分の1で、確変中は数字3つ揃いで確変継続、小人の中絵柄で確変終了です。通常時の小当りは、同じく小人の中絵柄揃い。しかし、Vゾーンアタッカーの開放時間はわずか0.5秒と、玉を入賞させることは極めて困難でした。

　この機種の登場が1997（平成９）年あたりでしたが、他のCR機は5回リミッター機が主力でした。その対極で、実質リミッターなしの本機を打っていました。一発ツモれば良いのですが、大当り確率が重いのでお財布が厳しかったです。

　小当り搭載の権利モノは今回紹介した機種ぐらいでしたので、設置店は全体的に少なかったです。「2段階抽選機能」を搭載した権利モノも存在していましたが、こちらの方がよく打っていた記憶があります。現在は種別撤廃のカテゴリーですが、疑似的なゲーム性でもいいのでアノ頃を彷彿させるようなスペックを発表してほしいものです。

（文＝四本コーヒー店．）
＜筆者プロフィール＞
　パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は（よんほん）ではなく（よつもと）である。

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