パチンコ「稼働状況悪化」で業況は依然厳しいものの、パチスロ「新台購入費」は大幅回復傾向【シーズリサーチDI調査2022年6月期】

 遊技業界のマーケティングリサーチを得意とするシーズリサーチはこのほど、2022年6月期の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。

「全体的業況」「稼働状況」ともに厳しい見通し

 同調査はパチンコ業界における景気動向の判定を目的に、2000年6月より四半期ごとに実施。今回は2022年6月14日から6月30日にかけてファックス及びWEBアンケートを行い、52企業、80地域から回答があった。

 これによると、過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全体的業況」はマイナス58.8ポイントと前回比で1.2ポイント良化ながらも概ね横ばい。3ヵ月後はマイナス50.0ポイントまで回復するが、厳しい見通しに変化はないとした。

 悪化理由は現況(現在を含めたここ1ヵ月)、先行き(3ヵ月後まで)共に「自店来店客数の減少」が最も多く、現況では82.7%、先行きでは71.2%。先行きでは「顧客単価の減少」が19.2%と、現況の10.7%よりも高い数値を示した。

 稼働状況についてはパチンコがマイナス40.0ポイントと前回比で22.7ポイント、パチスロはマイナス86.3ポイントと前回比で3.6ポイント悪化。パチンコが大幅に落ち込み、パチスロも低迷が続いている。

 3ヵ月後はパチンコがマイナス38.8ポイント、パチスロはマイナス78.8ポイントとなる予想。パチンコは概ね現状維持である一方、パチスロは厳しい状況が続く見通しとした。

遊技料金別の稼働状況は…

 遊技料金別の稼働状況に目を向けると、通常貸し遊技料金の4円パチンコはマイナス46.8ポイントと前回比で29.2ポイント、20円パチスロはマイナス84.8ポイントと前回比で2.1ポイント悪化。3ヵ月後は4円パチンコがマイナス43.0ポイント、20円パチスロはマイナス77.2ポイントとまで回復するとした。

 低貸玉パチンコはマイナス26.3ポイントと前回比で3.0ポイント良化した一方、低貸メダルパチスロはマイナス67.1ポイントと前回比で9.4ポイント悪化。3か月後は低貸玉パチンコがマイナス24.0ポイントまで回復する見通しだが、低貸メダルパチスロは20円パチスロと同様に低水準で推移するとした。

資本投資気運や営業施策は回復する見通し

 資本投資気運(遊技機)はマイナス36.5ポイントと前回比で9.0ポイント良化。3ヵ月後には±0ポイントまで大幅回復する見通しとした。

 また、資本投資気運(遊技機以外))はマイナス17.3ポイントと前回比で6.3ポイント良化。3ヵ月後はマイナス5.8ポイントまで回復する見通しとした。

 今後3カ月の営業施策について増減差で見ると、遊技事業はマイナス8.7ポイント、遊技以外の事業は8.7ポイントと前回比でそれぞれ16.8ポイント、2.7ポイント良化。遊技事業はマイナス圏で推移しているものの、回復が見られるようだ。

 設置台数の増減差はパチンコ設置台数が10.0ポイントと前回比で5.1ポイント悪化。対して、パチスロ設置台数はマイナス10.0ポイントと前回比で8.9ポイント良化したが、マイナス圏での推移に変わりはない。

パチスロ新台の購入費は大幅に回復

 遊技機購入費の増減差に関しては、パチンコ新台が16.7ポイント、パチスロ新台は4.2ポイントと前回比でそれぞれ29.4ポイント、71.5ポイント良化。パチンコ中古機も10.6ポイント、パチスロ中古機も±0ポイントと前回比でそれぞれ7.0ポイント、18.2ポイントと良化しており、とりわけパチスロ新台に大幅な回復が見られた。

 現状、7月4日に導入を開始した6.5号機はいずれも稼働良好で、万枚突破の出玉報告も多数ある。今後の復調に期待したいところだ。

(文=編集部.)
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