「ガチ攻略」要素が存在した唯一無二の近代パチンコ!!
パチンコに存在する「攻略」
高い料金で嘘の情報を販売する詐欺行為、もしくはゴトなど違法性の高い不正行為といったイメージでとらえられる言葉として現在では扱われているが、かつてはパチンコの花形として脚光を浴びる時代があった。
システムやプログラムの隙を突き、大当りや連チャンを意図的に引き出す。こういった攻略によってその方法が広く流布し、そのファンや機種のうねりが流行として業界や日本津々浦々のホールを飲み込んでいったのである。
つまり、攻略法の発現は人気やヒットの一因であり、パチンコの起爆剤として必要とされていた要素でもある。しかし、技術の進歩や規模の拡大など、パチンコという産業が成熟していくにつれ、その在り方はマイナス局面の比重が多くなり、次第に「負の遺産」と見做され、排除されることとなった。
現在、「攻略法」は基本的に嘘や詐欺である。特にデジパチでは存在しない。広い意味での攻略(攻略要素・攻略効果・○○アップなど)が、一部の役物機に限って見られるといったところである。
ガチ攻略が存在した近代パチンコの雄
そんななか、かつての攻略に近い内容が通用する2000年代中期に存在した。それが『CRアラジンデスティニー』である。本来的な意味での1種2種混合機で、液晶と役物の2ルートで大当り抽選が行われていたマシン。
その役物抽選の機会において、「役物当り狙い」や「役物による連チャンモードの継続率をアップさせる」といった攻略で界隈を賑わせた。高度な技術を要するので一般的なファンには高いハードルだが、腕に覚えがあるコアな打ち手や専業の方などは驚くほど稼いだという。
このような状況なので、台のやる気を極限まで絞ったり、早々に撤去したりなど、機種としての寿命は短いものとなってしまったが、もともとのゲーム性が非常に面白く、スペック面でも優秀なマシンであるのだ。
大当り確率が1/193.9で、液晶大当り後に1/3で連チャンモードとなる「アラジンチャンス(AC)」に突入。AC中は役物による大当り抽選がメインとなり、規定回数内に1/7の振り分けのある回転体でV入賞すればモード継続だ。
規定回数は大当りの種類によって変化し、液晶大当りなら液晶図柄100回転、役物当りの場合は液晶図柄5回転以内での勝負となる。また、通常時で役物大当りの機会が訪れる「Vチャレンジタイム」も搭載され、このチャレンジタイムでは液晶図柄2回転で大当りを目指すことになる。
すべての大当りで15ラウンド約1750発を獲得できる出玉性能もあり、ACに突入すれば役物抽選のドキドキを楽しみながら大量出玉を獲得できるという、役物好き、変則スペックファンにはたまらない一台。数ある液晶+役物マシンのなかでもトップクラスの「名機」なのである。
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