日本中を元気にした英雄…パチスロでは「万枚突破」も可能な出玉力が話題に!!

日本中に元気を与えた「燃える闘魂」アントニオ猪木

　プロレスの黄金時代を築き上げた燃える闘魂「アントニオ猪木」氏が亡くなった。まさかの訃報に、悲しみを堪えきれないファンも多いと思う。当然ながら、自分も涙が込み上げてきた一人だ。

　アントニオ猪木なくして現在のプロレス、総合格闘技の繁栄はなかったと言っても過言ではない。個人的に一番強いと思っているプロレスラーはジャンボ鶴田であるが、それを遥かに凌駕する存在なのがアントニオ猪木だ。その話を語りたいところではあるが、それは「パチmax！」以外の分野でさせていただこうと思う。

　そして、そんなカリスマはパチンコ業界でも圧倒的な存在感を放っていた。本当に偉大な方なのだ。

　同様の内容は、すでに大森町男氏・電撃しらっち氏・四本コーヒー店．氏が振り返る記事を作成している。そういうこともあり、今回は機種の詳細ではなく4号機『アントニオ猪木という名のパチスロ機』（平和）に関連するエピソードを紹介させていただきたいと思う。

　あれはパチスロ4号機に夢中になっていた時代。毎日のようにホールへ足を運び、勝者が仲間全員に飲み代を奢ってドンちゃん騒ぎをするという豪快な生活をしていたのである（勝ち分がなくなるまで）。そんなことをしているから懐具合が寂しくなるわけなのだが、若かったから……今となっては良い思い出だ。

　アノ日もそうだった。
　仲間3人でホールへ向かったが結果は全員が敗北。「今日は大人しく帰るか」と話していたところに、別のホールへ行っていた友人から連絡が入ったのである。

「『道』を引いた。大勝ち確定。今日は“しゃぶしゃぶ”行くぞ」

　彼が実戦していたのは4号機時代の爆裂AT機として知られている『アントニオ猪木という名のパチスロ機』。万枚突破も可能な爆発力を秘めていた名作である。そして件の「道」はATの大連チャンが濃厚となる強烈なトリガーだ。

　その報告を受けた我々は大歓喜。彼が指定した“しゃぶしゃぶ”は、相当な余裕がある時でなくては行けない高級しゃぶしゃぶ店（当時の我々にとっては）。そこでの大宴会の決定を確信したからである。

まさかの結末？ 超出玉を期待したが…

「あの感じなら万枚は余裕なんだろう」「アイツ新記録を出すんじゃない？」と、誰もが超出玉の獲得を信じて疑わなかった。そういった話で盛り上がりながら、結果報告を待っていたのだが…。

「様子を見に行こう」ということで到着したホールで目にしたのは、想像には遠く及ばないメダルの塊であった。

「えへへ。いや～思ったより出せなかった」

　彼曰く興奮して連絡をした後に、勢いが失速したような感覚になったという。本人も経験のないような爆裂を信じていたようだが、3000枚強の出玉で終了したようだ。あの照れながら事情を説明していた憎めない顔は今でも忘れられない。

　それでも十分な出玉だし大勝である。しかし、拍子抜けしてしまうのも仕方がないだろう（期待しすぎた自分たちが悪いのだが）。もちろん勝ち分で御馳走してくれたし、それは本当に有難かった。

　最高に楽しい夜になったのではあるが、行く予定だった高級しゃぶしゃぶへのモヤモヤが残っていたのも事実。「あれは期待させすぎ」「いや、奢ってるし問題なし」といった具合に、今でも酒のツマミになっているエピソードである。

　その後も『アントニオ猪木という名のパチスロ機』を始めとする本シリーズは、我々を存分に楽しませてくれた。今後もシリーズ機の登場を期待したいところだ。

　最後に、プロレス界・パチンコ界のみならず日本中に元気を与えてくださったアントニオ猪木さんのご冥福を心からお祈りいたします。