パチンコ平成初期の救世主!デジパチ初の「時短機能」搭載で大活躍!!

平成初期のノーマル現金機からの救世主!

 私がパチンコを始めた平成初期は、「連チャン現金機」の真っ盛りでした。しかし『ダービー物語』(平和)の一件で、徐々に連チャン機は減少することになったのです。やがて現金機は完全な「ノーマル機」しか発表されず、対極にあった「CR機」では手持ちの予算では間に合わないこともしばしばありました。

 一度や二度のみならず、連チャン機の味を知ってしまってからにはノーマル機では味足らずの時期がとても長く感じていました。すると、ある機種の登場で、少しずつ現金機に明るい光が見えてきました。

 それは、1995年発表の『エキサイトレディー2』(ニューギン)です。

デジパチ初の「時短機能」搭載で高稼動に!

 大当り確率223分の1で、出玉は約2,400発の液晶デジパチです。今までの連チャン機では大当り終了後の保留ランプ4個のうちに連チャンしたり、その後の数珠連チャンなどの楽しみがありました。

 しかし、それができないのでメーカーも「規則内でどのようにその連チャンを再現させるか」を考えたと思います。それが「時短搭載機能」でした。

 何と同機が、デジパチの中で初めての時短搭載機だったのです。これが現金機の流れを大きく変えることになりました。メインの大当り確率を変えないまま、サブデジタル(電チュー)の確率をアップさせて次回の大当りまで出玉を減らさないように工夫したわけなのです。

 同機は、別名「お助け連チャン機」と一部で呼ばれることもありました。それも、全ての大当りに50回転の時短機能が備わっていました。時短からの連チャン率は約20パーセントでした。これは、以前に紹介した「ゲームセンタータンポポ」にある『フィーバーレジェンドⅠ』(三共)の連チャン率に匹敵します。

 連チャンは自力のみとなり、全体的な攻略法は皆無だろうと考えていました。しかし、同機には攻略法が発見されてしまったのです。

 それは、デジタル回転を無駄なく回して出玉を少しずつ増やす攻略でした。

 まず通常時に、電チュー開放のための小デジタル停止時間が決まっていて「29.8秒」でした。台の下皿には腕時計を置き、その時間を目安にして3~4発打ち出すことで電チュー開放のタイミングを狙うことができましたのです。また時短中でも回転時間は「0.5秒」と大幅に短縮されるので、大当り出玉を減らすことなく簡単に増やすことができました。

 約30秒のタイミングを狙って打ち出すので、時間効率はとても悪かったですが…4円パチンコで千円辺りの回転数が100回近く回せたこともあったのです。

 当時は時短初搭載機が珍しかったので、設置店も多く、どこのパチンコ店も高稼動でした。よって、従業員に見つからないようにこの攻略法を何度も試していたのです。意外なことに見つかることはなかったのでした。

 ゲーム性は、液晶デジパチが当たり前になってきたのでしょうか、リーチや大当り中に工夫が見られました。液晶画面には、ドラム調デジタル表示になっています。リーチは「ノーマルリーチ」の他に、「コマ送りリーチ」や「縦ゆれリーチ」の基本3種類です。

「コマ送り」はノーマルから突入し、2周目以上になるとコマ飛ばしロングに発展して、それ以上長くなると激アツです。「縦揺れリーチ」は大当りラインとハズレラインで上下に揺れて動くので、とても焦らされることも多かったので楽しめました。

 大当り中は、アタッカーに入賞すると1つずつ画面が埋まって金髪美女が拝めました。それは大当りの度に何種類もありました。液晶という利点を生かして、金髪美女は実写でした。実写での演出は、この頃は珍しかったと思います。

 同機の時短機能をきっかけに、以降のノーマル現金機は時短搭載となりました。画期的なパチンコ機であったと言えるでしょう。CR機では射幸性の差が大きく勝ち負けに相当な差が出ました。しかし、時短機は一撃までは行かなくても安定した出玉を得られながら楽しめることができたのです。

四本コーヒー店

パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

Twitter:@4444coffee

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