『スマスロ北斗の拳』で苦戦している理由…もしかすると「アノ事」が原因? 【濱マモルののほほんコラムVol.201~ジャーナル1点の呪い~】
コラムVol.201~ジャーナル1点の呪い~
みそちゃんやみのりんと組んでいるバンド・タカハシのギタリストでプロの作曲家でもあるイイジマンは「3分の曲は2分で作れる」と豪語するが、経験上、3分で読めるコラムは3分で書けない。
5分で食べ終わる料理も5分では作れないし、それはパチスロだって同じ。1つの機種を創造するためには、多くのスタッフが最大の情熱と膨大な時間を費やしている。
今から20年前。ライターとしてド新人だったアタシは、年齢的にイキっていたのもあるが、なによりも、そういった配慮が足りなかったのであろう。パチスロ必勝ガイド誌面で毎年恒例の「パチスロジャーナル」。ここで初代『パチスロ北斗の拳』に1点を付けたのである。
誰もが知る、累計60万台超を販売した歴史的モンスターマシンだ。この採点には内部からも非難が殺到し、編集部からは「ホントに、この点数でいいのか?」との連絡も。現在ならばSNS上で炎炎ならぬ大炎上するかもしれない案件だが、1点を付けた理由は至極単純、打てども打てども勝てなかったからである。
オーラが何色であろうとも大半は単発、或いは2~3連で終了。継続率84%or88%がほぼ確定する北斗絵柄が揃ってもすぐに剛掌波を喰らって撃沈する始末で、ラオウ昇天などは夢のまた夢、10連目以上で流れるBGM「愛を取り戻せ」さえも、ほとんど聴いたことがなかった。
「だったら、こっちの方が良くない?」。数か月後に登場した同社の『ワンタッチャブルF』。こちらは赤7絵柄が揃えば必ず最低3連はすることから北斗絵柄よりも安心だったわけで、これと相対的に判断した結果、先の点数に着地したのである。
もちろん、この採点を後悔しているわけではないが、あれから数年、様々な経験を積んだこともあって、自分では「相手への配慮」というスキルを装備したつもり。近年では、件のパチスロジャーナルで1点を付けることもなくなった。
『スマスロ北斗の拳』に苦戦。これはもしかしたら…
誰にだって1つや2つ、長所はある。ありがちな少年漫画や青春ドラマではないが、どんなパチスロにも1つや2つ、面白いポイントはある。たとえば演出のひとコマ、上乗せシステム。ポイントはなんであれ、それを見付けることが我々パチスロライターの使命であり、台の製作に携わった方々へのリスペクトだと勝手に考えている。
あれから20年。見た目も中身も変化したアタシだが、どうやらひとつだけ変わらないものがあったようだ。それは、北斗との戦績。初代を継承した『スマスロ北斗の拳』ではいまだ最高が4連と全く手も足も出ないのだから、これはもしかしたら、1点の呪いなのかもしれませんね。
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