【強アマ】2種類の「上位モード」で大量出玉を創出…「84%継続・10R比率50%超」破壊力抜群の強力RUSHは仕組みも面白い

 いまでこそスペックタイプの違う兄弟機における「甘デジ」のカテゴリーに1/100を超えるライトスペックの機種をラインナップするのはそれほど珍しい事象ではないが、同一の機種タイトルにおいてもっとも遊びやすいマシンにライトタイプを置くことを意識的にやり始めたのはこの機種ではないだろうか。『ひぐらしのなく頃に』。

 もともとはCRの時代にフルスペックとライトミドルのセットでスタートしたが、第二弾となる『CRひぐらしのなく頃に~叫~』のシリーズでは、1/259のライトミドルの下に約1/129の大当り確率の兄弟機『祈』を展開し、その後はこの布陣が基本となる。

 ちなみに1番大当り確率の甘い機種だけタイトルにある漢字一文字が異なるのもこの台から。だが、導入されたのは2017年10月だが、この時期からP機移行によるスペックダウンの懸念を考慮したうえでライトスペックを展開していたのだとすると、恐るべき先見の明である。

2種類の「上位RUSH」で大量出玉を創出

 その思惑は見事にはまり、続いて登場したP機の『Pひぐらしのなく頃に~憩~』では、高い出玉性能を持つ遊びやすいマシンとして人気を博した。右打ち中の最大ラウンド比率が50%を超えるうえにRUSHのトータル継続率は約84%と非常に高いループ率を維持している。

 初当り時はほとんどが時短1回転+保留4個の「真・身隠しモード」に移行し、ここで大当りを引き当てることができれば上位モードに昇格だ。突破率は約50%だが、初当りが7図柄の場合は上位RUSHに直行する。

ここからが連チャンの本番となるのだが、本機最大の特徴として、上位RUSHにも2種類のモードが搭載されていることだ。

 まず上位モードの「真・身隠しモード」は時短の回数が4回転にアップ。その分、継続率が約67%までアップするようになっている。そして、最上位モードとなる「絆結びRUSH」は時短回数が99回転まで延長されるのである。

 こうなると次回濃厚のモードだと思われるが、ここでは転落抽選方式が採用され、転落するまでの継続になる。転落確率は約1/20なので、99回転まで続くことは稀だ。転落時は電サポが終了し、保留4個の「真・身隠しモード」へ移行。ここで引き戻せばRUSH自体は継続となる。

 また、「真・身隠しモード」と「絆結びRUSH」の振り分けは、電サポ中の大当りか保留による大当りかで分かれるようになっているので、電サポ中の抽選には特に力が入るという特徴もある。

 したがって、「絆結びRUSH」中に連チャン(電サポ中の大当り)すれば「絆結びRUSH」がずっとループする仕組みになっているので、大爆発を起こしやすいスペックともいえよう。

 突き詰められたスペック設計やゲーム性によってライトタイプの大きな可能性を見出した『Pひぐらしのなく頃に~憩~』もまた人気と実績のライトスペックなのである。

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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