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『ウマ娘』オーナーのエース候補に矢作式英才教育のススメ!?キーワードは東京芝1800m

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 6日の新潟5Rに行われた新馬戦で快勝したフェイト(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)。
同馬は『ウマ娘』でおなじみのサイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋オーナーが昨年のセレクトセール1歳セッションにおいて1億7600万円(税込)で入手した期待馬だ。

 初戦の豪快な勝ちっぷりから次走に注目が集まっていたが、東京スポーツ杯2歳S(G2)が有力となっていることが分かった。

 このレースは、近5年の勝ち馬からワグネリアン、コントレイルと2頭のダービー馬を輩出。昨年の勝ち馬イクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)もダービー馬にはなり損ねたが、皐月賞(G1)と東京優駿(G1)でそれぞれ2着に入り力を示した。芝1800mという距離もあってかスピードタイプとスタミナタイプの両方が参戦してくるため、G1の朝日杯フューチュリティSやホープフルSを差し置いて実質的な最強2歳馬決定戦となっている印象だ。

 出世レースの東京スポーツ杯2歳Sだが、同厩舎のダービー馬2頭は共にこのレースを制している矢作厩舎の馬が参戦するとなるとなお重みは増してくる。

矢作厩舎の「必修科目」は東京芝1800m!?

 1頭目は2011年に優勝したディープブリランテだ。不良馬場をものともしない豪快な伸び脚で後続に3馬身差をつけて快勝。年明けの3戦【共同通信杯(G3)→スプリングS(G2)→皐月賞(G1)】は惜敗続きだったが、ダービーではフェノーメノの追撃をハナ差凌ぎ世代の頂点に立った。

 2頭目は記憶に新しい3冠馬コントレイルが優勝した2019年。R.ムーア騎手が騎乗し圧巻の勝利を挙げた。直線半ばで早々に先頭へ立つと最後までグイグイ伸びて、記録したタイムは2歳レコードの1分44秒5(良馬場)だった。そこからの快進撃は言わずもがなだが、多くのファンに認知されたのはこの時だろう。

 そして、フェイトの父であり矢作厩舎の先輩でもあるリアルスティールも、デビュー2戦目で共同通信杯を勝利している。レースこそ異なるがこちらも東京の芝1800m。矢作厩舎で大活躍するには避けて通れない「必修科目」なのかもしれない。

 当然ながら新馬戦を5馬身差で圧勝したフェイトには、矢作師も高い期待を抱いている。
「まだまだ緩くてバランスが整っていない中で、あのパフォーマンスはかなりの器だと思います。久々にきたなという感じです」と大きな手応えを隠さない。

 今年の東京スポーツ杯2歳Sの開催日は11月19日とまだ時間がある。師も未完成だと語る馬体が成長したときのパフォーマンスが今から楽しみだ。矢作式英才教育に合格した暁には輝かしい未来が待っているだろう。それこそウマ娘化も夢じゃない!?

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