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パチンコ「パンチの効いたシマの主に認められ得たものは…」【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.014】

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アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.014

 平日のS会館の朝は、パチスロのモーニング目当ての客で開店前から行列ができごった返してた隣のN店とは対照的に、開店を待つ行列もなく静かで穏やかなものだった。

 かく言う自分も、とりあえず朝イチはN店に並んでモーニングを狙い、取れなかったら隣のS会館へ移動する。いつもそんな感じだった。

 さて、前回も書いたとおり、界隈に5軒あるホールの中から最終的にS会館に腰を落ち着けた最大の理由は、一発台仕様のアレンジボール機『シャトル21』が、キタやミナミといった繁華街にある店のものと比べて、ことのほか甘めの調整だったからである。

パチンコ「パンチの効いたシマの主に認められ得たものは…」【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.014】の画像2

 ただ、これもまた前回書いたとおりだが、当時の一発台のシマというのは、ギャンブル性に特化した機種の特性もあってパンチの効いた客が多く、おいそれとは近寄りがたい空気が漂っていた。

 S会館も例外でなく、パチスロの『バニーガール』を目当てに通い始めた当初は、素通りすることさえもなかった。

 が、ノリオに背中を押され足を踏み入れてみると、外から眺めているのとは随分と違って、非常に居心地のよい場所であることに気づかされた。もちろん、先客たちに「住人」として認められ、受け入れられることが絶対条件だが。

 当時の他の店と同様、S会館の一発台のシマにも、「主(ヌシ)」のような人物がいた。

 歳は50代半ばくらいだったか。直接、本人に確かめたわけではないが、その風貌から察するところ、たぶん頭文字「ヤ」の自由業の方だろう。

 見た目は相当にパンチが効いていたが、特にヤカったりするわけでもなく、むしろ無口で寡黙な人だった。いつも、開店からしばらくすると、奥さんだか彼女さんだか若くてきれいな女の人と一緒に現れ、常連客たちと笑顔で挨拶を交わし、台につくと「じっ」と盤面を見つめ、静かに勝負に没頭していた。

 ノリオと一緒に『シャトル21』を打ち始めた当初は、「なんや、髪の長い兄ちゃんが増えたんか」みたいな怪訝な目で見られたりもしたが、通っているうちに仲間として認めてくれたようで、こちらが早くに大当りすると「おお、調子ええなぁ」と声をかけてきたり、「幸運の玉、もろとくで」と上皿に払い出された玉を1つ、ちょいと摘まんで持って行ったりした。

 そんな風に「主」やその他の常連客と馴染みになるということは、立ち回りの上で非常に有利に作用する。

 これも前回書いたとおりだが、S会館の『シャトル21』には、「お一人様4回まで」というルールが設けられていた。どんなに甘くて調子のいい台をつかんでも、4回大当りすると他の台に移らなければならなかったのだ。

 しかし、常連の輪の中にいることで、それは大した問題とはならなかった。…そう。互いに「いい台」を譲り合えばいいだけの話である。

勝つためには「良好な人間関係」を築くことも重要なのだと…

 先の「主」さんもよく、こちらが早々に4回目を当てたりしたら、「次、もらうで」とタバコを手渡してきた。逆に、こちらの調子が悪く困っていると、「おい。わし、これで終わりやから次、やるか」と声をかけてくれたりした。

 元々、ひとりの時間を過ごすためにパチンコを打ち始めたので、実家そばのJ店では他の客とは一切かかわることは無かった。が、勝つためにはパチンコ店というひとつ屋根の下で良好な人間関係を築くことも重要なのだと、ここS店の一発台のシマで、強く思い知らされた次第である。

 ところで、S会館はどうやって、1人の客の大当り回数を把握・管理していたのだろうか。気になって一度、顔見知りの店員に訊いてみたこともある。するとその店員は、「教えてほしいか。これや」と、シマの端に吊されたノートを見せてくれた。

 表紙に「常連リスト」と書かれたそのノートを開くと、台番号に続いて遊技している客の名前と大当り回数が記されていた。

 まぁ、名前と言っても会員登録制度があるわけでもないので、本名ではなく見た目の特徴を記しているだけ。ちなみに自分の場合は「ヘビメタ②」だった。

「ヘビメタって略すな。ちゃんと、ヘヴィ・メタルって書け!!」と喉元まで出かけたりしたが、反面、店からも常連客として認められていることがわかって、ちょっぴり嬉しくも思ったりしたものである。

パチンコ「パンチの効いたシマの主に認められ得たものは…」【アニマルかつみの銀玉回顧録 Vol.014】の画像3
在りし日のS会館(2001年4月撮影)。この数年後に隣のN店に買収されて屋号も「N」に変わり、そして2009年7月5日、例の悲しい事件に襲われる。
アニマルかつみ

アニマルかつみ

兵庫県尼崎市出身。1992年春にパチスロ必勝ガイドのライターとなり、以来30年にわたってメディア人の立場から業界の変遷を見つめてきた大ベテラン。ぱちんこ・パチスロの歴史に関しては誰にも負けない博識を持つ。最近ではYouTube動画チャンネル「ぱち馬鹿」のメンバーとして、各種企画の制作や出演、生配信などにも精を出している。ライター稼業のかたわら、ロックバンドのベースプレイヤーとしても活動中。愛猫家。昭和レトロ好き。

Twitter:@anikatsu213

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