戸崎圭太

2013年に地方競馬からJRAに移籍してきた若き天才騎手。移籍初年度にいきなり125勝を上げると、翌2014年には156勝、15年には142勝を上げて2年連続のリーディングに輝いている。

その一方で、キャラクターは至って天然。ナリタブライアンなどの活躍で確かな競馬ブームの時代に生まれ育ったにもかかわらず、中央競馬の存在を知らずに地方競馬の教養センターを受験した”希少生物”。

もしも、まっすぐ中央競馬に来てくれさえすれば、武豊騎手の後継問題も解決していたかもしれない逸材だけに、その天然ぶりは「競馬界の損失」と述べて差し支えないだろう。

実力といい、ルックスといい競馬界を背負っていくに十分なものを秘めているのだが、どうしてもその天然ぶりが邪魔をしてしまうのが玉に瑕(きず)。テレビでの露出も多いものの、インタビュアーとの会話がなかなか嚙み合わず、いつも”ネタ”にされて終わってしまう。

雑誌などのインタビューを見る限り本人はいつも真面目で謙虚な性格のようだが、おそらく多くのファンに「いつも陽気で面白い人」と勘違いされているだろう。本人も最早どちらでも良さそうな感じだが。

ただ、やはり海千山千の猛者がひしめく地方競馬でも若くしてトップを走り続けていただけあって、その腕は日本人でもトップレベル。近年は関東馬の躍進が著しいといわれているが、そこに一役買っていることに間違いはない。

特に記憶に新しい2016年夏の活躍は凄まじく7月以降、重賞で騎乗した際はことごとく勝ち負けとなり、秋には『JRA重賞騎乗機会連続連対』の新記録を達成した。

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