シンハライト

馬名の意味は宝石の「シンハライト」から。ライバルのジュエラーが「宝石職人」だけになかなか面白いつながりである。

6戦5勝2着1回という圧倒的な実績を残しながらも、最大着差がデビュー戦でつけた1馬身1/4という現代版テイエムオペラオーのような馬。その類いまれな競走能力も然ることながら、抜群の勝負強さが最大の特徴。タイム差なしの接戦を制してオークス馬に上りつめた。主戦は池添謙一騎手。

新馬、紅梅S(OP)を連勝して挑んだチューリップ賞(G3)で、後にライバルといわれるジュエラーと初めて激突。レコード勝ちでハナ差の接戦を制し、デビュー3連勝を飾った。しかし、初のG1挑戦となった桜花賞では早め先頭から押し切ろうとするも、ジュエラーの強襲に遭い、逆にハナ差で生涯初の敗北を喫した。

雪辱を誓ったオークスを前に、ジュエラーが故障離脱。もう一頭のライバル・メジャーエンブレムもマイル路線に舵を切ったため、オークスは実質「1強」として挑むことに。チェッキーノをはじめとした新勢力の台頭をクビ差だけしのぎ、樫の女王として世代の頂点に立ったが、またも池添騎手のお行儀の悪さが出てしまい騎乗停止になった。池添騎手は2008年のオークスでもトールポピーで”やらかして”おり、これで2度目である。

G1馬として迎えた3歳秋はさらなる飛躍が期待されたが、秋華賞の前哨戦となるローズS(G2)を快勝した後に左前浅屈腱炎を発症。9カ月以上の休養が見込まれるも、その後引退が発表された。

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