メジャーエンブレム

圧倒的なスピードを有するS級マイラー。そのあまりの強さに桜花賞(G1)で負けた際はC.ルメール騎手に批判が殺到。いつもは称賛されていたルメール騎手も、フランスと異なりギャンブルとして競馬を扱う日本競馬の”怖さ”を痛感したのではないだろうか。

2歳6月にデビュー戦を快勝すると、一息入ったアスター賞(500万下)も2馬身1/2の差をつけてあっさりと連勝。アルテミスS(G3)では1番人気に推されたものの、デンコウアンジュの強襲に遭って2着だった。

しかし、ハイラップで逃げ粘った走りは、負けてなお強し。続く阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でも1番人気に支持されて堂々のG1初制覇。その年の最優秀2歳牝馬に輝いている。

3歳になるとますます凄みを増し、クイーンC(G3)では単勝1.3倍の人気に応えて5馬身差の圧勝。現代版テスコガビーのように扱われ、女王として確固たる評価を得た。だが、そうして迎えた桜花賞では単勝1.5倍と圧倒的な人気を集めるも、いつもの積極的な競馬をせずに4着敗退。主戦のルメール騎手には大きな批判が集まった。

巻き返したい陣営はオークスではなく、適距離を重視してNHKマイルC(G1)を選択。その決断が功を奏し、ロードクエストの猛追をしのいで2つ目のG1タイトルを手にした。

秋は秋華賞(G1)を目指して紫苑S(G3)からの始動が予定されていたが、左後肢の半腱半膜様筋に痛みを感じて休養を発表。復帰のメドは立っていない。

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