ビッシュ
オーナーの窪田康志はKRKプロデュース株式会社代表取締役社長、有限会社レーヴ青山代表取締役社長などを兼任しており、AKB48プロジェクト・エグゼクティブプロデューサーとして有名。馬名の意味は窪田氏がオーナーなだけに女性アイドルグループのBiSH(ビッシュ)を想像してしまうが、何故か「牝鹿」。本当にサラブレッドなのだろうか。
3歳2月の新馬戦と遅めのデビューになったビッシュだったが、いきなり5馬身差で圧勝すると、続く500万下もあっさりとクリア。桜花賞(G1)には間に合わなかったものの、オークスの前哨戦となるフローラS(G2)では1番人気に推された。
しかし、ここで横山典弘騎手特有の「ポツン」が発動。到底届きそうもない最後方から、上がり最速を叩きだしたものの5着。一体、何がしたかったのかわからないが、運よく抽選を突破して挑んだオークスでも3着と、あと一歩及ばないまま3歳の春シーズンを終えた。
休養を挟んで迎えた秋初戦は、この年(2016年)から重賞に昇格した紫苑S(G3)。オークス3着の実績を買われて1番人気に推され見事に快勝。戸崎圭太騎手との新コンビで重賞初勝利を飾る。直線2番手から上がり最速の末脚を繰り出した走りは圧巻で、オークス馬のシンハライトが故障離脱したこともあって、秋華賞(G1)でも1番人気に支持された。
ところが直線で伸びを欠き、まさかの10着大敗。キャリア初の関西遠征が仇となったのか、今後の巻き返しが期待される。