
JRA 武豊が立候補するも無念の「落選」、キタサンブラック「長男」がC.ルメール騎手でデビュー、ワールドプレミアに続いて期待馬乗り損ね?
8月1日、函館競馬場では史上初となる芝2000mの新馬戦が行われる。
歴史に名を刻む候補の1頭として注目されているのが、新種牡馬キタサンブラック産駒のジャスティンスカイ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
本馬はキタサンブラックの産駒第一号として、2019年1月19日に誕生。その後、同年に行われたセレクトセールの当歳セッションにて9720万円(税込)という高値で落札されたことでも話題となった。
デビューに向け、ジャスティンスカイは21日に函館のWコースで1週前追い切りを消化。動きを見守った友道師は『スポーツ報知』の取材に対し「馬っぷりはすごくいい。ヨーイドンでは厳しいが、長くいい脚を使ってくれそう。いいスピードがあるし、お父さんのような競馬をしれくれれば」とコメント。
気になる鞍上は全国リーディングのC.ルメール騎手を予定しているという。今年の皐月賞(G1)を勝ち、日本ダービー(G1)でも2着に入ったエフフォーリアと同じ北海道の洋芝2000mでデビューを迎えるのは、本馬に対しての期待の表れでもあるだろう。レース内容も含めて注目しておきたい1頭だ。
一方で、このキタサンブラックの「長男」であるジャスティンスカイへの騎乗を熱望していた騎手がいた。父の主戦も務めていた武豊騎手だ。
18年に前人未到のJRA通算4000勝を達成した武豊騎手。その功績が讃えられ、第62回関西スポーツ賞の特別賞を受賞。19年1月21日に大阪市内のホテルで行われた同賞の表彰式に出席した。
この表彰式の2日前に誕生していたのがジャスティンスカイである。キタサンブラックの長男が誕生したという話題を振られた武豊騎手は、「そりゃ乗りたいですよ。“長男”ですからね。今から立候補しておきます!」と騎乗を名乗り出ていたのだが……。
先述の通り、ジャスティンスカイはルメール騎手でデビューを予定しているため、残念ながら武豊騎手は「落選」してしまった格好となった。
「武豊騎手と友道厩舎のコンビは、中山牝馬S(G3)を制したランブリングアレーやクラシック戦線を賑わしたヨーホーレイクなど、春先までは良好といっていい関係でした。
しかし、武豊騎手が3月に右足甲を骨折。それまで主戦を務めていたワールドプレミアが福永祐一騎手に乗り替わるなど徐々に依頼が減りはじめ、骨折から復帰した5月以降、コンビを組んだのはわずか5回にとどまっています」(競馬記者)
ちなみに第62回関西スポーツ賞は、先日東京オリンピックの柔道女子52キロ級で優勝した阿部詩選手や、卓球混合ダブルスで見事に金メダルを獲得した伊藤美誠選手も選出されている。武豊騎手と阿部詩選手は表彰式で握手も交わしていた。
武豊騎手は、ルメール騎手不在のため固め打ちも期待されたものの、先週の函館で2勝。その前の週は未勝利と波に乗り切れていない状況だ。キタサンブラックの長男に乗れないのは残念だが、そろそろ金メダル級の活躍に期待したいところだ。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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