パチンコ「無限の可能性」を秘めた〇〇特集！「依存症」対策も解決へ？

　前述の新・権利物マシンを筆頭に『CR NOLSOL』や『CR ウルトラジャンボ』といった新しい役物機構を見るたびに「あー、あの役物で羽根物だしてくれねーかなー」とため息まじりに『P緋弾のアリアIII設定付』のハンドルをひねっているのである。

「お前偉そうにいって普段はゴリゴリの液晶機打ってんな！」

　という批判は甘んじてお受けするが、本当に新機構の羽根物機の登場を切望しているのだ！　羽根物はゴト対策や攻略のケアが面倒くさいとか、手間暇といった面でのコストがかかるわりには大して売れないし、ユーザーもプロやそれに準ずる上級者の餌食になりやすい、いうほど一般のプレイヤーに興味を持ってもらえないといった側面があろうことは重々承知している。

　しかし、羽根物は無限の可能性を秘めた夢なのだ。そう宇宙のロマンと同様に。赤保留や群予告、激アツ柄などの強予告なんかより、玉がVゾーンをかすめた瞬間のほうがどれほど興奮できるか。STがノーリーチで過ぎ去ってしまう虚無感なんか、『マジカルカーペット』の玉が5個以上貯留してるのになんの因果かモーゼの十戒のごとくVゾーンを避けるように玉が分かれてアウトに吸い込まれる瞬間の不条理さに比べれば、児戯に等しいほどである。

　その意味においても、「ハヤブサプロジェクト」のコンセプトの一端を担う「より手軽に遊べるパチンコ機」やのめり込み防止、依存対策といった現在の重要課題をよりよい方向に向けられる可能性という意味でも「羽根物」は今後注目に値する種別ではないだろうか。

　以上のような考察を「羽根物が打ちたい」という超個人的な主張を正当化させるために書き綴ってみた。

（文＝大森町男）