パチスロ『番長』の大勝利で再認識。「純増枚数」だけが命ではない……【濱マモルの のほほんコラムVol.22～1G純増枚数～】

　忍者は成長の早い苗木を植え、それを毎日飛ぶことで跳躍力を身に付けると聞いたことがある。息子が生まれた際、本気で庭に苗木を植えて修行させようと考えて嫁さんに「バカじゃないの」と呆れられたことは今となっては笑い話だが、人間には適応能力というか、悪く言えば何事にも慣れてしまう習性がある。

　胃腸が弱いくせに、辛いものが大好き。ただ激辛にしただけの薄っぺらいものは別として、飲食店で辛い物を見付けたらついつい注文してしまうアタシは、おそらく他の人よりも辛さに強い。早い話が、味覚がマヒしているわけで、ちょっとやそっとの刺激では満足できなくなってしまっているのだ。

　ご存じの通りパチスロ6号機は現状、AT機が主流だ。

『Re:ゼロから始める異世界生活』に端を発した高純増争いは止まるところを知らず、『パチスロ北斗の拳 天昇』は1G純増約7枚、『パチスロサラリーマン金太郎～MAX～』は約8枚、このほどリリースされた『パチスロルパン三世～イタリアの夢～』に関しては純増9枚にまで達しており、4号機時代の爆裂AT機ほどではないにせよ、スピード感はかなりのものである。

　個人的には6号機推奨派だ。最近では『闘魂継承アントニオ猪木という名のパチスロ機』がお気に入りであり、闘魂GP勝利後の炎超戦に一喜一憂しているわけだが、こちらは純増約4枚とはいえ、いやはや慣れとは怖いものである。

　先日、ひょんな流れで5号機のART機を久しぶりに触ったところ、コイン増加速度の遅さに驚いてしまう自分がいたのである。

　「子供を保育園まで迎えに行く時間なんで、良かったら打ちます？」。近隣ホールの特定日に出撃した日、朝から『押忍！番長3』を打っていた友人が声をかけてくれた。

　ART中であるその台は、確認できるだけで11個のストックがあるとのこと。絶頂対決に2度突入しており、推定設定も「5」だという。

　こちとら朝イチに座った『プレミアムハナハナ』で900Gハマり、続いて着席した『PAスーパー海物語IN JAPAN2 with太鼓の達人』では500G当たらずと散々だっただけに、まさしく願ったり叶ったり。深く感謝して意気揚々と打ち始めたところ、先の違和感を覚えたというわけだ。