パチンコ『シンフォギア2』も好調で売上高UP。各メーカーが2021年3月期「第1四半期決算」を公表
パチンコ・パチスロメーカー大手の平和は8月6日、2021年3月期の第1四半期決算短信を発表した。
売上高は前年同期比56.1%減の161億7300万円で、営業損失44億1500万円、経営損失44億9100万円。前年同期は営業利益81億200万円、経常利益81億7200万円であった。
同社は遊技機事業、ゴルフ事業の2本柱で、どちらも新型コロナウイルスの影響により大幅な減収減益。とりわけ打撃を受けたのは遊技機事業で、売上高は前年同期比91%減の約11億円、営業損失約33億円となった。主な理由は「新型コロナウイルスの影響により新機種の発売を見送ったため」。パチンコ・パチスロ共に販売台数の減少が減収に繋がったとした。
ゴルフ事業の売上高は前年同期比36.9%減の約150億円で、営業損失約5億円。主な理由に「新型コロナウイルスの感染予防対策を徹底した上で、プレースタイル等を変更して営業」「来場者の減少、顧客単価の減少」をあげた。
今期の市場見通しとして、遊技機事業は「ホール稼働のさらなる回復に期待」としながらも、「旧規則機の撤去期限が最大1年延長となった」「ホール経営が厳しいため、撤去以外の需要見込みが不透明」と分析。
一方、ゴルフ事業は「7月以降は来場者数・顧客単価ともに回復傾向」にあるものの、両事業共に「現時点で合理的に算定することが非常に困難」との理由で2021年3月期連結業務予想については「未定」とした。
これに対して翌8月7日に同決算を公表した大手のSANKYOは増収増益。売上高は前年同期比58.2%増の179億6000万円で、営業利益37億5200万円(前年同期:営業損失5億9600万円)、経常利益41億8100万円(前年同期:経常損失1億5500万円)とした。
同グループは同期間にパチンコ機関連事業で『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』と『Pフィーバー真花月2 夜桜バージョン』の2タイトルをリリース。
発売直後より高稼働をキープする前者は追加受注もあり、2タイトル累計で3万3千台以上を販売した。ちなみに、パチスロ機関連事業では新規販売タイトルがなく、販売台数は300台にとどまった。
今後は第2四半期にパチスロ機1タイトル、第3四半期以降にパチンコ機6タイトル、パチスロ機2タイトルを販売予定。2021年3月期ではパチンコ機15万台、パチスロ機2万8千台の販売を計画し、通期連結業務予想を売上高735億円、営業利益80億円、経常利益87億円とした。
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