パチスロ5号機「初頭の名作」たち…「個性派メーカー」はチョイスも「ひとクセ」あり!?

 IGTの4号機『エルビス』以降、様々な有名人タイアップパチスロが登場した。その歴史を振り返ると、ユニバーサルやサミー、オリンピアなどの大手メーカーは、基本的にビッグタレント、或いは旬の著名人を起用する傾向にある一方、個性派メーカーは、そのチョイスにもなかなかクセのあるものが多い。

 まず、ベルコは5号機初頭、日本が誇るサイキックエンターテイナーをフィーチャーした『ミスターマリック』をリリース。

 ボーナス後に突入するCZ中、特殊リプレイよりも先に3択9枚役の取りこぼし目を停止させられれば200G、もしくは次回ボーナスまで継続する1G純増1.6枚のARTへ突入&CZは周期でも訪れることから、当時では強力な出玉性能且つ周期狙いが有効であった一方、演出はとにかく遊び心満載。

 とりわけインパクト大なのはパトランプが活躍するモードで、ミスターマリックが構える両手の中に浮くライトが回ればボーナスが確定するといった非常にシュールなものであった。

 同時期は有名人タイアップマシンの宝庫で、特に目立ったのが歌手との共演。ヤーマは計4種類の『やったね!!はるみちゃん』シリーズ(都はるみ)、オーイズミは『美川さそり座のサラリーマン』(美川憲一)、バルテックは『パチスロ氷川きよし劇場』、JPSは『ミュージックボックス五木ひろし』、

 Daiichiは『中森明菜スロット伝説』、SANKYOは『KODA KUMI PACHISLOT LIVE IN HALL』(倖田來未)を発売。ファンにとっては全席が最前アリーナ席とも捉えられるが、残念ながら大ヒットに繋がったマシンは少ない。

 また、平和・オリンピアを代表する『アントニオ猪木』シリーズに続け…と目論んだか否かは分からぬが、格闘技系とのタッグも多く、ラスターは『サクスロ』(桜庭和志)、トリビーは『革命戦士長州力』を製造。こちらも正直、大ヒットとは言い難く、以降、続編はない。

 このほか、バルテックは『安田大サーカス』、オーイズミは『小野真弓のかわいい日本昔話』、Daiichiは『デジタル所さん』(所ジョージ及び番組とのタイアップ)を発売。その中でもひときわ異彩を放っていたのが、『電撃ネットワーク』もリリースしたトリビー作の『しぇんしぇーのスロットマシーン-30』である。

 しぇんしぇーとは、沖縄県を中心に活動するローカルタレント「川満聡」のこと。宮古方言を使った喋りが独特で、同マシンではその声による告知音や沖縄民謡を聴くことができる。

 ゲーム性に関しては3種類のボーナスを搭載した準ボーナスタイプで、赤7ビッグ後は100GのRTへ突入する。設定は2~6の5段階だ。

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