パチンコ「新機軸」の高ループ…「最速」で訪れるネオ時短がファンを唸らせる!!
コートを脱いでおしゃれを楽しめる季節となった。
ウソである。私はおしゃれではないし、ファッションセンスが皆無である。オシャレ上級者の着こなしを見てもそのセンスを理解できずに、いやダサいやんと思ってしまう。「春のコレクション」ってなんやねん。
私の知っているコレクションといえば『CR松村誠コレクション』 『CRアイドルコレクション70’s』『P牙狼コレクション』、そして『ぱちんこ戦国コレクション』である。
コナミアミューズメントの新機種『ぱちんこ戦国コレクション』は、パチスロで人気シリーズとなっている同タイトルをパチンコに移植したマシンで、高ループのライトミドルタイプとなっている。
この「高ループ×ライトミドル」はパチンコの一大モード（流行）で、大当り確率が約1/200、初当りの50％で連チャンモード（RUSH）に突入し、おおむね70～80％でRUSHが継続し、大当りの半分が最大出玉となる構成である。
上記の定番を作り上げたのは初代『AKB』で、主流はループタイプから少数時短によるST型に変化しているとはいえ、おおよそ10年も前に1種2種混合機+高ループライトミドルの形を完成させていた事実は驚愕に値するし、その先見性は見事というほかあるまい。
P機時代に突入し、『シンフォギア』というスーパーブーストがあったにせよ、「高ループライトミドル」の需要と人気はうなぎのぼりで、このジャンルは群雄割拠の様相を呈しているが、そんな激しい競争が行われるレッドオーシャンに本機は一石を投じたのである。
まず違うのはSTタイプである点。1種2種混合タイプが大勢を占めるなか珍しいといえば珍しいが、ST機もあるにはある。では、どこに本機の特殊性があるかといえば、ST回数の短さ。通常だと100回転は超えてくるロングSTがほとんどであるが、本機のSTは30回と極めて少ない回転数になっている。その分、ST終了後に170回転の非常に長い時短が付与されているのである。
このロング時短によって1/200ほどの大当り確率であるライトミドルでは高い引き戻し率を実現でき、短いSTでもトータルの継続率を押し上げることができるのである。これはネオ時短による「最大時短回数の上限の撤廃（通称a時短）」によって可能になったゲーム性となる。
さらに、連チャンのトリガーをロング時短メインにするメリットが存在。それは遊タイムである。本機の遊タイム発動は通常時500回転消化に設定されているので、通常確率で消化する時短が長く組み込まれている。救済発動はRUSH終了後330回転と、従来機よりも短いスパンで遊タイムに到達できることになる。
これもライトミドルの利点でもあり、このように非常に深い考察を経て生み出されたスペックとなっていて、パチスロメーカーらしいアイデア力とこだわりが垣間見える。遊タイム機にありがちな連チャン即ヤメのユーザー行動を解消する機運ももたらす新たな高ループライトミドルの爆誕である。
（文＝大森町男）
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