パチンコ新ジャンル“超速”は爆速マシンも置き去り!? タイアップ機の歴史に名を刻む実力メーカー「伝説のコンテンツ」をパチンコ化!!

 ニューギンをパチンコメーカーの上位に押し上げた原動力は言うまでもなく『CR花の慶次』であるが、2000年代初頭から活動量を増加させ、虎視眈々と勢力の拡大を狙っていた。『CR花の慶次』はその努力の結実なのである。

 特に2006年には過去最多となる年間14機種が発売されるなど精力的に機械づくりに勤しんだのである。その2000年代はパチンコ業界として「タイアップマシン」がひとつのトピックとなり、各メーカーがさまざまに版権機種を登場させ、それぞれの特色を打ち出していった。

 ニューギンのこのころにおけるタイアップ機種の特長は「テレビ」ということになるかもしれない。2001年に登場した『CR筋肉番付』はTBSの人気プログラムとして一時代を築いた番組である。

 その後も『CR西部警察』や『CRがんばれ!!ロボコン』、『CRデンセンマン』『CR太陽にほえろ!』『CR新 影の軍団』などテレビ番組をモチーフにした機種が続々と登場。そこには、『CR懐メロのど自慢』のようなテレビ番組的アプローチをしたオリジナル機種も存在した。

 また、テレビで話題の芸能人をピンポイントに起用するようなパターンもあり、伝統演芸で人気を博す海老一染之助・染太郎を起用した『CRおめでとうございまーす』や歌パチとして大ヒットもした『CR GO!GO!郷』、その流れでいえば『CR天童よしみ』、あるいは『CRせんだみつおの本日ナハナハ大開店!』といった華やかなラインナップが並ぶ。

 このひとりの有名人に特化した形式から、本人とは全然関係ない事象を組み合わせた変則的なタイアップ機種と変化を見せるような動きも出てきた。

 グラビアアイドル・磯山さやかが登場する『CR女ねずみ小僧ただいま参上!』『CR泉谷しげるの座頭市物語』『CR嘉門達夫のたのしい昔話』『CRアン・ルイスと魔法の王国』など、タイトル内にギャップを生み出すインパクトのあるキャッチーな機種名が一時期湧いた。

 ただ、全体的な流れとも相まって、2010年代にはタイアップ機種はアニメ作品がメインで展開されるようになり、そもそもテレビのコンテンツパワーが時代とともに減少してきたこともあって、上記のような機種は激減することとなった。

 しかしこのたび、しびれるようなタイトルの新機種が発表された。その名も『Pあぶない刑事(デカ)』である。舘ひろし演じるタカと柴田恭兵演じるユージの破天荒な刑事が活躍するドラマで、軽妙洒脱なエッセンスを加えながらスタイリッシュに展開するテレビドラマとして絶大な人気を誇ったテレビ番組である。

 いまのところ、ランプと車の役物が搭載された注目を引く筐体と「超速タイプの新ジャンル」と銘打たれたスペックの文字のみとなっているが、これだけでもワクワクが止まらない。古い時代が思い出されるような、それでいて昨今の爆速マシンも置き去りにする刺激的な機種であると期待したい。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

 

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