パチンコ「衝撃を与えた名作」…強烈な要素でファンを魅了!!
今回の主役は、2011年にリリースされた三共『CRフィーバー創聖のアクエリオン転翅篇α』。
2007年にシリーズとして初めてリリースされた『CRフィーバー創聖のアクエリオン』の後継機種ですね。
2007年当時といえば『1円パチンコ』が登場して間もない頃でもあり、パチンコメーカーのCMが「これでもか」というくらいバンバンに流れていた時代でした。その中でも強烈なキャッチコピーなどインパクト抜群で、とりわけ異彩を放っていたのがこのアクエリオンのCMだったと思います。
《一万年と二千年前から愛・し・て・る~♪》このあまりにも有名すぎるサビの部分は業界人に止まらず、当時を知る方なら一度は耳にしたフレーズでしょう。 このパチンコアクエリオンのCMはそれ程にインパクトのあるものでした。
正直な話、アクエリオンの認知度をここまで引き上げたのは、間違いなく三共でありパチンコ業界だったと思います。パチンコで知名度が上がり、アニメ人気やその後の続編制作にも強く影響を及ぼした作品といえるでしょう。
実際に原作アニメ自体は2005年に放送開始され半年で完結を迎えた作品で、パチンコCMが流れていた2007年には前述のアクエリオン主題歌がオリコンチャート入りするという珍現象が起こったのです。これは紛れもなくCMとパチンコの影響なだと思います。
そのパチンコ機自体にも、CM同様に実にインパクト抜群な特徴が備わっていました。それが巨大なアクエリオンギミック。これに尽きるのではないでしょうか。
盤面の上部からは上半身、下部からは下半身が現れ見事な合体を披露してくれます。もちろん合体すれば激アツ! 大当りの期待度も大幅アップです。
その後も三共はこの路線がしばらく続きます。
『CRF超時空要塞マクロス』にはアクエリオンよりも、更に巨大なマクロスギミックが搭載。『CRF X JAPAN紅』の盤面を覆い尽くしてしまう程の巨大なX文字ロゴギミックは圧巻でした。
個人的にはこの巨大ギミック路線が後の、いや現在のド派手巨大枠の一因にもなっているような気がしてなりません。おそらく「全くの無関係ではない」と思うのですね。
そしてその後は後継機種やパチスロもリリースされ、原作の続編である『アクエリオンEVOL』のパチンコやパチスロもしっかりとリリースされております。
肝心の本機アクエリオン転翅篇についてはほとんど語っておりませんが、今年10年ぶりに自粛から復活したパチンコメーカーCMを見て思い立ったことなのでそこはご容赦を。
しかしながら、今回復活したCMは想像以上に機能しているようで『PF機動戦士ガンダムユニコーン』やニューギン『Pデビルマン~疾風迅雷~』など稼働への貢献度も非常に高いようです。
そうなると、当然ながら他メーカーのCMも増えていくでしょう。遊技機自体だけでなく、そちらにも注目していきたいところですね。
(文=電撃しらっち)
<著者プロフィール>
業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や、業界関係者への取材記事も担当。羽根モノや一発台を特集するなど、オールドファンにも響く内容も積極的に作成している。
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