パチンコ「データを駆使して勝利」する不思議な高齢者!?

 来店頻度が高いにも関わらずプラス収支のお客さんや、あまり負けていないというお客さんは少なからず存在すると思う。

 しかし、台の状態を見る訳でもなければ何らかの根拠がある訳でもないにも関わらず、謎の勝ち方をする不思議なお客さんを見たことはないだろうか?

 過去に私が在籍したパチンコ店には、そういった不思議なお客さんが2名ほど存在した。たまたまかも知れないが二人とも女性で、一人は30代くらいでもう一人は70代くらいの高齢者だった。

 二人ともパチンコ客なのだが、共通しているのは「データを見る」という行為。 それだけのことなのだが、非常に勝率が高かったのを今でもはっきりと覚えている。

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 設定を推測するためのデータ閲覧が有効なパチスロとは違い、一般的にパチンコのデータを参考にするのはほとんど意味がないと言われている。ましてや設定つきパチンコならばまだしも、当時はパチンコの設定もなかった時代だ。

 前日や前々日の大当り回数や出玉との因果関係は全くない。「昨日が単発ばかりだったから今日は出そう」だとか、「50回も当っているから出ないだろう」というのは一切参考にはならないだろう。

 それで勝てるようなら、どこもかしこもパチプロだらけでパチンコ店は成り立たないのである。

 誤解なきようにいえば『データロボサイト7』などでデータを閲覧するのとは全く意味が異なってくる。なぜなら差玉や大当り履歴などから、スタート回数を算出可能なので「よく回っている」だとか「〇の日はいつも強いな」等ということは判別可能だからだ。

 現に安定収支を上げている“その道”の者たちが、その手のサイトをフル活用しているのはもはや常識。だが、データランプをポチポチ押しても何の意味もないのは明白だ。

 しかし、その二人は「何故かデータランプをポチポチ」しては「サクッと大当り」を射止めてしまうのであった。

 もちろん二人以外にもデータランプをポチポチするお客さんは多いのだが、高確率で早い当りを引くのはその二人だけ。両者の勝率をデータ取りしたことは流石にないが、体感的に6割ほどの勝率はあったのではないだろうか。

 6割といえば高くないように思えるかも知れないが、一般的に適当に打った時のパチンコの勝率が約30%程度。そう考えれば、その2倍の勝率と言うのは驚異的だろう。

 もちろんゴトなど全くしていないし、長時間打つ訳でもなかったので極端に『ヒキ』が強い客なのだろうというくらいにしか思わなかったが、今考えても不思議なものだ。

 ある時、その高齢者の方に「何かコツがあるのか?」と聞いてみたのだが「秘密」と笑顔で流されてしまった。たまにマイナスになった時にでもニコニコしながら「今日は負けたのよー」といわれる程度なので、良いお客さんだったことには違いがないのだが。

 本当に何らかの“コツ”があったのか、やはりヒキが強かっただけなのか、今となってわからない。 その店はなくなってしまったが、今もどこかのパチンコ店でポチポチやっては勝ち続けているのかも知れない。

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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