パチンコ「確変率100%リミット」など怪物スペックでホールを席巻…現代デジパチを進化発展させた名作!

 初代『CR天才バカボン』でブレイクを果たしたDaiichiは『ハットリくん』や『おそ松くん』といった国民的な知名度を持つ人気アニメの版権をパチンコにしていった。

 名匠藤子不二雄(A)の人気作とのタイアップ機『CR怪物くん』も、その流れで2005年に登場したマシンとなる。

『天才バカボン』で発揮された完璧なまでの演出は本機でも発揮され、モチーフの特色や面白さの要素を見事にパチンコ演出へと転換している。いや、より「アニメ的」なものへと進化したといっても良いかもしれない。

 そのことを端的に表した演出がキャラ役物。怪物くんに仕える3匹のお供怪物、オオカミ男、ドラキュラ、フランケンはそれぞれギミック化され、通常時は身を潜めているが対応する予告やリーチに発展すると液晶と連動して演出を盛り上げるのである。

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 特にDaiichiの代名詞ともいえる「ステップアップ予告」はステップ2、3、4と順番に登場するお供3匹に合わせて役物が作動すれば期待度も1段階アップ。また、ステップ2(液晶)→ステップ3(液晶)→ステップ4(役物)と途中で発展するパターンもあるので最後まで期待できる。

 期待度といえばおなじみの白キャラ激アツはもちろん、ステップ1で発生する怪物くんのセリフによってステップがどこまで発展するかを示唆したり、人間の姿をしているオオカミ男が変身したりと多彩なチャンスアップパターンが用意されている。

 リーチでは超有名なアニメのオープニング曲が流れる「愉快痛快リーチ」も見どころのひとつで、楽曲と合わせて変動していく演出は歌パチ的な要素もある原作との融合を体現した内容となっている。

 ほかにも、豊富な予告に隠された法則性やならでは演出などの『バカボン』で培われたメソッドをベースに発展経路の充実や演出パターンの強化など、より完成度を高めたマシンである。

 一方のスペックだが、この時期は2004年に行われた規則変更により幕を開けた新時代への突入を迎え、1タイトルにさまざまなゲーム性を持つスペックを投入するのが流行りであった。

 本機もご多分に漏れずタイプの違う兄弟機が6機種も導入されている。メインとなるのは確変ループタイプだが、1/453.5で確変66.7%、1/369.5で確変60%の2つ。さらに高ループの連チャン特化型が1/345.5と1/288.5の2タイプ存在。

 そして、確変突入率100%4回ワンセットのリミット式(大当り確率1/488.5)や転落抽選タイプ(1/249.5)があり、それぞれに特徴のある多彩なゲーム性を楽しむことができるのである。

 今のP機と似たような、新たなスペックシステムやゲーム性を生み出そうと活気があふれ、出玉性能も非常に高いマシンが続々と登場していた00年代中期で活躍していた初代『CR怪物くん』なのである。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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