パチンコ初代『北斗無双』をラスト実戦! 人生最後の幻闘RUSHの結果は!?

偉大なる爆裂機『ぱちんこCR真・北斗無双』で最後の実戦!!

 暦の上ではディセンバーならぬフェブラリー、つまり2月となった。このゴロが悪すぎる導入部分が何を意味するかといえば、通念上はCR機がこの世からなくなったことである。ついに約束の日が来てしまったのである。

 このときのために行ってきたCR機の終活も終わりである。やむにやまれぬ事情など正確にはまだCR機が市場に残っている場合もあるが、このコンプライアンスの時代にそれを助長するようなことは厳禁。私が「まだ打てる」みたいな煽りを含め、その手の話題に触れることはないのでこれで最後となる。

 本記事以降、「CR機」の記事が掲載される場合は過去のものとして「こんな台があった」という歴史についての言及になるのでそのあたりのご理解はよろしくお願いしたい。

 さて、最後のお見送りとなる機種は『ぱちんこCR真・北斗無双』である。業界を代表する一台にして、圧倒的な爆発力と類まれなる演出的完成度でまさにCR世紀末覇者となった、押しも押されもせぬ名機である。

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 通常時では適度に打ち手をたぶらかしながら、ここぞの場面で畳み掛けるようにアツい演出を連続させていく盛り上げ上手。それでいて期待度の高い激アツ演出をときに軽く外してしまう「スカシ技」で翻弄していく魔性性が癖になる。

 他方、初当り50%のドキドキ感をはじめ、STのゲーム性が持つ緊張感とバトル演出のスリリングが相乗効果でプレイヤーに緊迫感を提供。大当りの約半分が2400発獲得できる出玉感と、バトル勝利の優越感が混じり合う爽快感で震えるほど面白いRUSHは多くのプレイヤーを魅了した。

 ただ私にとって、本機のRUSHは喜びでもあり苦しみでもあった。ツキがあれば10連20連と終わる気がしないほどどこまでも連チャンしていく一方で、即時スルーや単発ショボ連など80%の継続率が嘘に思えるほど低調に終わることが多々で掴みどころのない印象となっている。

 しかも、レイやトキなど好きなキャラを選択するほどなかなか連チャンしないイメージがまとわりつき、かといって逆にサウザーやシンなど印象の良くないキャラでもダメだし、アミバやマミヤ、無法者など奇をてらっても余計にドツボにはまるのである。

 結果、ケンやラオウの安田大サーカス(ベタでーす)に落ち着くのだが、調子良く5連チャンくらいしてくると飽きが生じる。ここでキャラ変すると途端にRUSHが終了してしまい、「やっぱり変えなければよかった」とひとしきり後悔するのが常となっていた。

 人生最後の「幻闘RUSH」もまさにこのパターン。

 ラオウを選択したが残り30回転以降に当りが集中する苦しい展開で辛うじて連チャンするような状況を変えようと、十字ボタンを連打する自家製ランダム機能を発動。最初こそうまく乗り切ったのだが、次の回でも自家製ランダム機能を行うとなんと2連続でサウザーが選択される事態となり、ものすごく嫌な予感がしたそのままに130回転を消化してRUSHが終わってしまった。

 RUSH中にキャラを変更できたら神だったなといまさらながら思いもしたが、とりあえず正真正銘のCR機におけるラスト実戦でRUSHを味わえたので我がCR人生に悔いなしといったところである。

 30年もの長きにわたり楽しませてくれてありがとう。パチンコの繁栄を支えたCR機よ、さようなら。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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