【甘デジ実戦】一撃万発は嬉しいけど…〇〇はお金も気も遣う!?

並び打ち仲間は欲しいけど、お金も気も遣う。

 たまに見かける友達と並んで打っている姿を見ては、ひそかに楽しそうだなーいいなーと思っている松戸檸檬です。どうもこんにちは。

 私は基本的にソロ活動です。そもそも誰かと並び打ちをするって本当にない。たまにノリ打ちとかしてたけど、それも数えるぐらい。「自分のペースで打って帰る、これが一番気楽でいいんだよねー」と言いながらも、大当りを一緒に喜んでいる姿は何とも楽しそうで羨ましいし、ちゃんと娯楽として嗜んでいる感じが非常に良い。

 パチンコやスロットって一人でも楽しめないわけではないけれど、大当りして一人でニコニコしてるさまは、旗から見ると、ちょっとやばめのやつである。

 マスクをしている為に周りに気づかれないよう、多少ニコニコは出来るけれど、友達と一緒に打って「やったねーイエーイ! 」なんてテンションには持っていけないもんね。

 そんな私が先日、隣のおじさんに話しかけられた。『PAギンギラパラダイス 夢幻カーニバル 強99ver.』が2台並んでいて、1台は既に60代ぐらいの細身で小綺麗なおじさんが打っていた。

 私は座って1.5kを打ち込んだ所でピラルク出現からの魚群で当ててしまった。それに驚いた隣のおじさんは「良かったねぇ」と笑顔だったので私も笑顔で返した。たまに座ってすぐに当てると露骨に嫌な顔をする人がいるけど、あれは地味に傷つくのでやめて欲しい。

 ちょうど、おじさんもハイビスカスモードでリーチ中だったらしく、ボタンプッシュで大当り。ほぼ同時に大当りを引いた。目を合わせて笑顔になった私達。ただ、大当り後は15回のギンギラタイム中に大当りでカーニバルラッシュに突入という突破しなければいけない壁があるので気が抜けない。

 おじさんが離席している間、ドキドキのギンギラタイムを消化しているとすぐに魚群で当たった。すぐに当たる時は大抵突破できないのが私なんだけど、今日はなぜか調子がいい。

 戻ってきたおじさんは「おお、ラッシュ入ったんだね」と驚いてくれた。「はい、良かったです」と当たり障りのない対応をした。

 おじさんは「俺はずっと単発から抜け出せないんだよ」と不安そうに言うので、データカウンターに目をやると綺麗に1が並んでいた。どうやら7回連続で単発をくらい、今回8回目の単発になるか否かの時だった。

「ずっと当たらないんだよー」とぼやくおじさんを「私も前に打った時、ずーっと単発食らってたんですが、その後ちゃんと連チャンきてたので大丈夫ですよ」と信頼度は青色か緑、何の根拠もないのに、そう勇気づけた。

 私が三回目の大当りを引いてる時におじさんもプレミアを引く。良かったラッシュだ。「おじさん良かったですねー」と思わず声をかけてしまった。おじさんはマスクをしていても分かるぐらいの笑顔で応えてくれた。

「いやー本当に良かったよ」と、おじさんは50%の振り分けに悪戦苦闘しながらも大当りを重ねていた。また、おじさんがどこかに行ったなと思うと缶コーヒーを手にして戻ってきた。私の分のコーヒーもあったようで、どうぞと渡してくれた。

「えーありがとうございます。私が奢るべきでしたのに、すみません」若く無知な頃は人から物をもらっても素直に「ありがとう」だったけど、大人になった今はお礼は倍返しをモットーに生きているので、ちょっと申し訳ない気持ちになった。

 早く大当りを引き、10Rを沢山引いている私がどちらかというと奢るべきだと思ったので、コーヒーを飲み終えても連チャンが続いていたら、今度は私が何かを買ってこなきゃなと思いながら、おじさんと友達かのように連チャンを楽しんだ。

 大当りをするとお互いに「良かったねー」と言い合ったが、おじさんは演者向きだなと思うぐらい喜んでいた。「連チャン、めっちゃ気持ちいいー! 」と言い、「大当りして良かったですね」と声をかけると親指を立てて応えてくれた。もしかしたら、今からでもyoutubeデビューしてもいいかもしれない。謎の大物感を出しながらのデビューも悪くない。

一撃万発は嬉しい。ただ、実際の出玉は8000発ちょい。

 同時に大当りを引き、13連・14連と同じような連チャンで終わり、同じような出玉数で終わった私達。

「本当に良かったですねー」「ありがとうね、こんなおじさんに付き合ってくれて」「いや、とんでもないです。また機会があれば並び打ちしましょうねー」「君本当に感じいいよねぇ」「ありがとうございます、それではまた」 こんな会話で私達は別れた。

 ただ、同じように終わっているので、カウンターに行き、特殊景品を交換し、換金するのも一緒になってしまう。ここで同じような行動をするとまた会話をし、場合によっちゃLINEや電話番号を聞かれたり、ご飯に誘われるケースがある。

 せっかく楽しかったおじさんとの並び打ちを、そんなんでぶち壊したくない。自意識過剰と言われるかもしれないが、本当に偶然が重なると“その確率”が高くなるのだ。

「えー私そんなつもりないのに言い寄られちゃって困るー」と言っている女の子の特徴は隙があるということだ。その隙が相手にイケるかもと勘違いさせている。パチンコホールで、そんな隙を見せても仕方がないのだ。

 なので、私はおじさんと帰る時間が被らないように、違うシマで打ちたくもない機種を打ち時間を潰し、4000発を失うのであった。

松戸檸檬

パチンコ発祥の地・名古屋市出身。ファッション誌の編集者になる予定がパチンコ雑誌の編集者になった事がきっかけで、この業界にズブズブと浸かる。編集者の後、フリーライターを経て、開発会社にてグラフィックデザイナーとなる。パチンコ業界の外側から内側まで経験し、業界で稼いだお金はキチッとホールに還元する清く正しきパチンカー。 

Twitter:@matsudo_lemon

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