超有名「攻略雑誌がパチンコ実機」に!大御所ライターが主人公の傑作!!

 パチンコ攻略雑誌と聞いて、私は『パチンコ必勝ガイド』(ガイドワークス)の名前を真っ先に挙げます。

 パチンコを打ち始めてウン十年となりますが、いつの時代になっても新機種などを打つ時には教科書代わりに必要不可欠なアイテムです。スマホで何でも情報を得られる現在とは違いパソコンの普及もまだだった時代において、パチンコの様々な知識は紙媒体がメジャーでした。

 現在の同雑誌はDVDが付録の関係上、価格は当時の倍以上になっています。私が主に連チャン現金機を打っていたり、CR機が登場し始めの頃の同雑誌の価格は390円くらいが大体の相場でした。増刊号的な雑誌はもう少し価格は上でしたが、毎月2回ほどコンビニで買うのを楽しみにしていたのです。

そんな『パチンコ必勝ガイド』がパチンコ台に!

 そんな『パチンコ必勝ガイド』が、2001年にパチンコ機になるとは思ってもいませんでした。しかもそれを手掛けた遊技機メーカーは、現在では『牙狼シリーズ』などをヒットさせた「サンセイR&D」だったのです。

 私の記憶ですが、同雑誌内にパチンコで使用されるリーチ、予告、絵柄デザインなどのアイデアを大々的に募集していたことを覚えています。その1年もしくは2年後にそれらの構想が固まって、ようやく『CRパチンコ必勝ガイド』とカタチになりました。

 同機は、当時主流だったミドルスペックでした。大当り確率315.5分の1、確変の1回ループスペックで、突入と継続率は50パーセントです。パチンコ機自体を考えますと、実はいたって普通のミドルパチンコでした。

 果たして『パチンコ必勝ガイド』という雑誌を題材にしたパチンコ機は、どんなゲーム性になるのかと考えていました。

主人公は大崎一万発さん!

 やっぱりパチンコ一色のモノだろうと思いきや、同機のサブタイトルは「古代P文明の秘密」だったのです。当時編集部で現在大御所ライターの大崎一万発さんが主人公の「オーサキ」となり、萌えキャラの「ククルちゃん」と一緒に古代文明を舞台に進む展開でした。

 その古代文明のストーリーからヒントを得て、似たような数字絵柄を反転させたり、鏡に映した演出のリーチなど、応募のアイデアを生かしたものでした。その他にも、当時の同雑誌末井編集長が「スエイ神官」として登場します。

驚愕の「長時間プレミアリーチ」を搭載。しかし…

 スエイ神官も古代文明に関連したリーチで活躍しますが、大当り確定の「3分間リーチ」というパチンコ機初の長時間プレミアリーチを誕生させました。

 その場面では神官の格好ではなく、普通のスエイさんが暗い部屋でテレビを観ながらカップラーメンが3分間でできるのを待っているシーンなのです。これをただ単に3分待つシュールなプレミアリーチでした。

 ただ残念ながら、プレミアだったはずなのに通常図柄の当りがあるという当時ならではの演出だったようです。

 実は上記の内容を大崎一万発さんが、ご自身のYoutube番組「まんぱつ」にて回想記としてお話ししている回がありました。同雑誌の一大プロジェクトとしての裏話や苦労話など、大崎さん自身がお話しています。

 ちなみに同機には、型式違いで『CRパチンコ必勝ガイドUT』がありました。出玉が少なめのスペックでしたが、セル盤デザインが同雑誌の表紙に近いモノだったのは印象深いです。

 とりあえず攻略雑誌がパチンコ機そのものになるとは思ってもいませんでした。競合他誌で同じアクションがないところを考えると、それだけ『パチンコ必勝ガイド』の影響力が大きいといことなのかもしれません。

四本コーヒー店

パチンコ好きが高じて異業種から転職し、長年パチンコ店の一般正社員としてホール現場を見てきた。単にパチンコを打つだけでなく、新規グランドオープンなどの市場調査やレトロ台探訪、のめり込み防止のための依存症考察など様々な遊技関連を日夜追っかけている変態パチンカー。そのため、大御所ライターや遊技機メーカーや周辺機器の幹部、他ホール法人の幹部などとの交流がある。ちなみに「四本」の読み仮名は(よんほん)ではなく(よつもと)である。

Twitter:@4444coffee

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