パチンコ店の【閉店ラッシュ】が止まらず…「これもひとつの時代の流れ」聖地凋落に業界の重鎮がコメント

全盛期の10分の1以下まで減少した「パチンコの聖地」

 パチンコホールの閉店ラッシュが止まらない。業界各誌によると、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)に加盟しているパチンコホール数は2022年8月末日で7,045店舗。前月末と比べて62店舗減少したそうだ。

 とりわけ関係者たちの間で話題となっているのが東京・上野での相次ぐ閉店。8月31日にはサイバースパーク上野店と上野ダイヤモンド、2つのホールが長い歴史に終止符を打った。現在、上野にあるホールは3店舗のみ。全盛期の10分の1以下まで減少した。

 かつて、上野から御徒町のエリアには30件以上のホールが存在した。当時は“パチンコの聖地”などとされ、朝にはあちこちのホールで開店待ちの行列ができていたものだ。

 上野には、古くからパチンコメーカーや販社などパチンコ関連企業が集まる「パチンコ村」と呼ばれるエリアがある。その立地から上野のホールは新台の導入が早く、業界関係者も多く通うことで「しっかり出している」との噂が流れ、聖地とされるようになったと言われている。

ホールのみならず、メーカーや関連企業も閑散としている状況…

 この聖地の凋落について、人気ライターで映像制作会社の代表も務めるヒロシ・ヤング氏は、自身のYouTube「ヤングちゃん、寝る」内のシリーズ動画「パチ裏ワイドショー」にて、「これもひとつの時代の流れ」とコメント。同時に、隆盛期の思い出も語っている。

 曰く、当時の上野には「ニューセブン」というホールがあり、開店プロにとって「めちゃくちゃいい店」だった模様。開店時の調整が「めちゃくちゃ甘い」上に「閉まるのが遅かった」そうで、台取りがとにかく大変だったそうだ。

 また、他のホールも優良調整が多く、特に狙う店の情報がない時は「月曜朝10時に上野に居ろ」というのが「開店プロたちの鉄則だった」とも回想。そこから「(開店プロの)事務所に電話してどこかの店に行く」ことも少なくなかったそうで、とある日には某店舗が火災で出玉保証をした際、その情報を聞きつけた開店プロたちが「デタラメな出玉」を報告して「金をせしめた」という事件もあったという。

 そんなパチンコ好きたちに知られた上野だが、パチンコ人気の低迷と共に徐々に衰退。加えて、ヤング氏によるとインターネットの普及による販社の廃業、コロナ禍によるショールームの閉鎖が重なったことでパチンコ村自体も閑散としているそうで、それが聖地に大きな影響をもたらしたとも分析している。

 一方で、上野には冒頭で述べた2店舗以外の跡地に大手チェーンが出店するとの情報もある。これを機に再び盛り上がる可能性はあるのか。いちファンとしても、今後の動きを見守りたいところだ。

(文=編集部.)

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