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新台『花火絶景』で予期せぬ事態が?【濱マモルののほほんコラムVol.174~音とイメージ~】

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パチスロ新台『花火絶景』を打っていると…

 どうにも耐えがたいことがあった。

 鉢巻リールと出目の絡みに魅了されて実機まで購入するも、設置場所がなくて年上で後輩のライター・八百屋コカツおじさんの家に置きっぱなしにしている『オオハナビ』、リールとパネルの間に1枚の薄い液晶が挟まれたことで個人的には視認性が著しく下がり、目押しの向上を放棄するきっかけを作った『花火百景E』、その2機種の遺伝子を継承した『花火絶景』を打った時のことだ。

 昼前にホールへ向かうと、我がテンションに反してシマはガラガラ。まぁよろしい、この方が周囲を気にせずビタ押しに挑戦できるとばかりにレバーを叩き始めたところ、ほどなくして席がポツポツと埋まり、仕事の合間に訪れたのか、スーツ姿の男性が隣に着席した。

 見た感じ、アタシよりもかなり若そう。それなのにコイツを打つだなんて、なかなか見上げた青年だと、上から目線で勝手に感心したのだが、そんな気持ちも束の間、彼が打ち始めると共に、周囲には爆音が響き渡った。

 アタシをはじめ、おじさんたちは意識的に音量を下げていた。お店の音量設定は5段階の「4」。彼はそのまま打ち続けただけのことなのだか、まぁとにかく、その音がデカいのである。

 音量を上げたわけではないし、彼は悪くない。とは言え、これまでの快適さが崩壊したのは事実であり、アタシのみならず、他のおじさんたちも甲高い効果音が鳴る度にビクッと反応していた。

各メーカーさんには早急な対応をお願いしたいと…

 全日遊連は昨年、厚生労働省において職業性難聴防止のガイドラインの見直し作業が進められていることを理由に、従業員や遊技客が健康被害に遭わないように遊技機の音量上限についてメーカーで統一し、音量調整についてはそれ以下の範囲で行うなどのルールを早急に策定するように要望したそうだ。

 これについて日工組と日電協は、ホールで設定できる各段階の音量の目安についてマニュアル等に記載することに加えて、85デシベル未満の音量が設定できていない遊技機については、速やかにその機能を搭載していく旨を示したと報じられたし、過去、当コラムでも触れた。ちなみに、85デシベルは救急車のサイレンや、走行中の電車内レベルの音量だそうだ。

 それなのに、この主張がすぎる音量はどういうことなのか。計れば実際にはMAX音量でも85デシベル未満なのかもしれないが、正直、音量「4」でも頭が痛くなるほど。せっかく豊富な演出はポップで楽しいし、要所要所で発生する効果音も打ち手の心をくすぐる刺激的なものなのに、度が過ぎると、その好印象をアパッチの雄叫びの如く全て粉々に壊してしまう危険性があるのだから、非常にもったいない。

 各メーカーさんには早急な対応をお願いしたいと、耳鳴りと共に帰宅しながら感じたのでありました。

濱マモル

濱マモル

神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。

Twitter:@hamamamoru777

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