【パチンコ店の不正】あなたのホールは大丈夫? 店長が「機械代の一部」を横領…過度な信頼は“手痛いしっぺ返し”を喰らうかも?

とあるホールで起きた不正のお話

 パチンコ店における「不正」。不正といってもさまざまありますが、完全になくすことは現実的には非常に困難です。ホールはもちろん一般ユーザーにまでツケが回るゴト行為もそうですし、ホールが売上を誤魔化して脱税するのも不正です。あとは店側からユーザーへの設定漏洩なんかもれっきとした不正行為ですが、これは今でもよく耳にします。

 ということで、今回はあるホールで起きた不正のお話。その法人は2店舗体制で1人の店長が両店の機械選定を任されていたのですが、導入するのは中古機が中心。高額な最新台は中々購入できない零細店舗で、毎月の機械予算は50万~ 100万円程度だったそうです。

 たとえば、予算が50万円だとして、8万円の遊技機を5台購入するとしましょう。すると合計は40万円ですが、それを1台10万円で購入したことにして差額の2万円×5台分をポケットに入れてしまうわけです。

 実に簡単ですよね。これは、ホール店長が長期にわたって店長職についていたことと、その販社というのもひとり社長であり、その店長と非常に長い付き合いがあったことから起こりえた事案ですが、本当によろしくないパターンです。

 どちら側から提案して始まったことかはしりませんが、しっかりとWin―Winな関係が構築されています。店長はお小遣いをゲットでき、販社社長はその関係を継続している限り切られることはなく、継続的に機械を購入してもらえるわけですから。

店長は当然の如くクビとなり…

 小さな法人では仕方ない面もあるとは思いますが、やっぱり任せっきりというのは本当によろしくないです。実際には1台あたり5000円か1万円程だったらしいですが、それでも1ヶ月で5万、10万くらいにはなりますし、しかもこれが長年にわたり続いていたとすればかなりの金額になります。それに小さな法人であればあるほどダメージは大きいですからね。

 ちなみに、なぜ発覚したかというと、オーナーが連れてきた販社Bからも機械を購入してくれと命じたそうなんですが、そこからはあまり購入しなかったらしいのです。

 それで少し怪しく思ったオーナーが機械の相場について販社Bに調べさせたところ、価格が高いことに気づき、色々と調査をしたことから発覚したとのこと。その店長は当然の如くクビになり、弁済等についての詳細までは聞いておりませんが、一応の決着はついたとのことでした。

 といったわけで、今回はパチンコ店であった不正のお話をさせて頂きましたが、皆さんのホールは大丈夫ですか? 非常に悲しいですが、信用しきっていると“手痛いしっぺ返し”を喰らうかもしれません。

 ただでさえパチンコ店というのは不正のしやすい業種だといえます。そういったことが起こらないよう常日頃から気を付けて、しっかりと管理していきたいものですね。

電撃しらっち

業界歴30年。遊技機販売業など様々な業種を経験し、現在はライターとしての活動にも力を入れている。レトロパチンコ・パチスロの実戦記事や業界関係者への取材記事、羽根モノや一発台を特集するなどオールドファンにも響く内容も積極的に作成している。

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