【次世代の性能】一撃10000発も確認…新機能を「戦略的に外した」大物シリーズが「悪いイメージも一刀両断」できるか?

【新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、これ以外のタイトルは考えられないというニューギン「最初の次世代遊技機スマパチ」がいよいよデビュー。一撃大量出玉フラグも搭載し、立ちはだかる既存覇権マシンの城門突破を果たせるか!? 『e花の慶次 裂 一刀両断』(以下慶次裂)だ。

 ニューギンとしては「満を持し」の導入といっていいだろう。スマパチはすでに4月から市場投入がスタートしていた。遅れること3ヵ月、ついに待望のスマパチを『花の慶次』で打てるのである。

 スマパチとして本機最大の特徴は、Cタイム非搭載だ。スマパチにおける既存機種との明確な違いであり、スペックにおける大きなアドバンテージであるCタイムをあえて付けなかったのだ。

RUSH突入時の期待出玉は『新・必殺仕置人S』より高い

 ファンの間ではあまり評判が良くなかったCタイムを戦略的に外したことがどう機種評価に影響するのかは非常に興味があるところであるが、いまのところ「あったほうがよかった」みたいな声は聞かれない。

 ただ、ないならないでもう少し継続率を優遇してくれ的な意見はある。しかし、実はCタイムがなくてもRUSH性能(RUSH突入時の期待出玉)は、『ぱちんこ新・必殺仕置人S』や『eルパン三世THE FIRST』より高いのである。

 それでは気になるスペック面を確認しよう。大当り確率は1/348.59。トータルRUSH突入率は55%で、突入時は3000発以上のスタートに期待できる。RUSH非突入の場合は恩恵なしで通常モード直帰だ。

 注目の「戦鬼RUSH」は120回転のSTで、右打ち中の大当り確率が1/99.9であるので、継続率は約70.1%になる。出玉のほうはオール10ラウンド1500発。その内32.5%は2回分が約束される3000発出玉だ。

 さらに3000発の「一刀両断BONUS」なら2回目以降も32.5%で1500発が上乗せされるように設計されているので、一気に大量出玉を獲得できる大チャンスとなるのである。このループで一撃「10000」オーバーを達成した強者も存在する。

 ちなみに、この上乗せはヘソ当り時で「一刀両断BONUS」を獲得した際にも、もちろん発生するので、最初から4500、6000、7500、9000といった出玉でRUSHをスタートさせることも可能だ。

「否定的な意見」も目立っていたが…

 このようにCタイムに頼らずとも強力な出玉性能で爆裂を生み出すRUSHは魅力的だが「大当り確率1/350で時短なし(RUSH非突入時)Cタイムなしは尖りすぎ」「万人がコケると思っている」など事前情報だけでは否定的な意見が目立つような流れとなっている印象。

 正直、もうスマパチ自体に「ダメ」なレッテルが貼られている状況なので、これを覆すにはP機における『仕置人』が必要だ。その急先鋒として『e花の慶次 裂 一刀両断』が悪いイメージさえも一刀両断してくれるだろうか。

大森町男

羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

Twitter:@machioooo777

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