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パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】

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アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142

 1992年、他に先駆けて新基準パチスロ4号機『チェリーバー』をリリースし、パチスロ新時代の扉を開けたイギリス由来の新規参入メーカー、エレクトロコイン・ジャパン。

 1994年暮れリリースの第2弾『トリプルウィナー3』は、カラフルな3色セブンを活かした多彩な出目とハイスペックが繰り出す高い連チャン性で人気を博し、翌1995年夏にリリースした第3弾『スーパーモグモグ2』は、同時期にユニバーサル販売からリリースされた『クランキーコンドル』と同様の高い技術介入性をもって若者たちからの多大な支持を得るに至った。

 そして1996年暮れ、ユニバーサルグループ傘下は瑞穂製作所の4年ぶりの業界復帰作となった『タコスロ』と同時にリリースされたのが、5号機以降も度々リメイクされた同社きってのヒット作、『ゲッターマウス』である。

■ゲッターマウス

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像2 その名のとおりファニーなネズミのキャラクタをフィーチャーした本作は、同時期のユニバーサルのマシンと歩調を合わせるかのように完全一新されたハードウェアが大きな特徴。

 MAX BET機能の採用で操作性が格段に向上したほか、ツインスピーカーシステムの搭載で迫力あるサウンド演出を実現。下皿にさりげなくメーカーロゴを映し出すという、他のユニバーサル系マシンにはない小粋な演出がマニア心をくすぐった。

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像3 仕様は、『トリプルウィナー3』以降の流れをくむボーナスオンリーのAタイプ。スペックは、連続性を重視して全設定にわたりBR両ボーナスをほぼイーブンなバランスで配分されており、最低設定1でも154分の1という当時の4号機Aタイプ機でもトップクラスの合成確率を誇った。

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像4 実際、ホールで見せた挙動も、時に「これがノーマルなのか」と驚くほどの連チャンが炸裂するなどかなりのやんちゃっぷりで、等価など高交換率のホールからは「甘すぎて使いづらい」といったクレームが相次いだ。そのため、スペックをデチューンした『ゲッターマウス2』が急遽、追加リリースされた。

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像5 そんな、やんちゃすぎるゲームをアツく盛り上げるのが、前作『スーパーモグモグ2』ゆずりの、テーブル式リール制御を駆使した多種多彩なリーチ目。

 基本となる「ボーナス絵柄の組み合わせ型」に「チェリー付きハサミ目」、順押し・ハサミ打ちそれぞれに対応した多彩な「2リール確定目」に「小役ハズレ目」、そして…一目見てそれとわかる各リールの「強力絵柄」。さらには信頼度の異なる右リールの「3匹のネズミ」などなど、バリエーション豊かな出目がプレイヤーを魅了した。

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像6 それらの詳細については、また機会をあらためてご紹介するとして。もうひとつの魅力である攻略要素についても触れておこう。

 例によってビッグ中は、リプレイハズシを駆使することで獲得枚数アップが可能。対テキトー打ち比でプラス50枚近い破壊的な効果を誇った前作『スーパーモグモグ2』ほどではなかったものの、平均でプラス20枚強と必要にして充分な効果が期待できた。

 一方、通常時は小役補正機能の効きが万全のため、執拗な小役目押しは効果なかったが、差枚数カウンタの減算値が設定1~4と設定5、設定6でそれぞれ異なるため、所定の手順を行使することで高設定の看破が可能だった。

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像7 驚異のハイスペックが繰り出す高い連チャン性と多彩なリーチ目でファンを魅了した『ゲッターマウス』。

 先述のとおり、その遺伝子は次世代の5号機にも受け継がれ、画期的なバーチャルリールで初代の出目を再現した『ゲッターマウス7R』、そしてメインリールで初代の配列と出目を徹底再現した新生『ゲッターマウス』をリリース。オールドファンはもとより、初代を知らない若いプレイヤーをも大いに魅了した。

パチスロ「超ノーマル級の連チャン性が魅力のやんちゃネズミ」~4号機名機伝説~エレクトロコインジャパン『ゲッターマウス』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.142】の画像8 いまホールで稼動中の現行6号機『ニューゲッターマウス』は、自分も大好きでよく打つマシンなのだが、初代と同様に甘すぎるスペックがアダとなり、高設定がほとんど期待できないのが残念でならない。

アニマルかつみ

アニマルかつみ

兵庫県尼崎市出身。1992年春にパチスロ必勝ガイドのライターとなり、以来30年にわたってメディア人の立場から業界の変遷を見つめてきた大ベテラン。ぱちんこ・パチスロの歴史に関しては誰にも負けない博識を持つ。最近ではYouTube動画チャンネル「ぱち馬鹿」のメンバーとして、各種企画の制作や出演、生配信などにも精を出している。ライター稼業のかたわら、ロックバンドのベースプレイヤーとしても活動中。愛猫家。昭和レトロ好き。

Twitter:@anikatsu213

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