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パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】

パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】の画像1


 1992年、史上初の新基準パチスロ4号機として登場し、新たな時代の扉を開けた『チェリーバー』。

 本作をリリースした新参メーカーのエレクトロコイン・ジャパン社は、ヨーロッパのアミューズメントシーンで大きなシェアを持つイギリスの企業、エレクトロコイン・オートマチック社の日本法人。

 4号機から業界参入が認められた初の海外系メーカーということで、各方面から注目を集めたが、『チェリーバー』に続く新作が一向にリリースされず、業界内では「日電協への加盟を拒否され、『チェリーバー』の1機種だけで撤退か」といった声も囁かれた。

 しかし、1994年の暮れになってようやく同社は、長い沈黙を破って待望の第2作をリリースする。ユニオンジャック(イギリス国旗)をイメージさせる赤・青・白3色の7が印象的な、その名も『トリプルウィナー3』である。

『トリプルウィナー3』

パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】の画像2 シングルボーナスの集中役を搭載するA‐Cタイプだった前作と同様、ワインレッド基調の気品溢れるパネルデザインが美しい本作だが、仕様は一転してボーナスのみのスタンダードなAタイプ。

 3種の7絵柄をフルに使った役構成が特徴となっており、同色揃いがビッグ、「赤・赤・青」「青・青・白」「白・白・赤」の組み合わせでREG、それ以外の組み合わせはすべて10枚役となり、そのバリエーションはなんと21パターンにものぼる。

 組み合わせをしっかり覚えておかないと、「払い出し音のあとにいきなりボーナス音が流れてびっくり!!」なんてことも、当時はよくあった。パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】の画像3
 スペックは、主役のビッグが設定2以上で300分の1をオーバー。対するREGもそれに準ずる高い数値となっており、ボーナスの連続性能を追求して設計されていることが伺える。

 実際にホールの稼動でも、ハイスペックの実力を遺憾なく発揮。「とにかく当り、そして連チャンする」といった印象だった。パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】の画像4
 そんな、連チャン性の高さが魅力的なゲームを彩るのが、シンプルながらも味わい深い出目演出。

 メインとなるリーチ目は、左→中に赤7と白7の組み合わせが並び、右リールにチェリーが停止するパターン。ただし、10枚役の取りこぼしでも停止する場合があるので過信は禁物だった。

 一方、青7からのリーチ目は、「青7・リプレイ・リプレイ」略して「ナリリ」が水平ラインに並ぶのが基本。

 その他、左チェリー付きの2リール確定型や、チェリーが特定の並び型で成立するパターンもあったが、4号機はボーナス成立後の等倍返しが無いので、なかなかお目にかかることはなかった。

 また、マニアックなパターンとしては、3種類の左リールボーナス絵柄ナシ目からの小役ハズレ型。コインを狙って揃わなければチャンス到来となった。パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】の画像5
 以上のパターンに加えて、左リール下段に赤7あるいは白7がスベって停止した場合も大チャンス。オレンジやコイン、10枚役を狙って揃わなければボーナス確定となったが、「あえてコインや10枚役を狙わずテキトーに止めて、次ゲームに期待感を繋げる」という楽しみ方もアリだった。

 技術介入要素に目を向けてみると、通常時は小役補正機能が万全の効果を発揮するため、執拗な小役目押しは必要なし。

 一方、ビッグ中は、6枚役をメインに10枚役もけっこうな頻度で成立するため、リプレイハズシを駆使することで1回あたり平均約15枚(理論値)の上乗せが期待できた。パチスロ「2年もの沈黙を破ってリリースされたECJの4号機第2弾」~4号機名機伝説~ 『トリプルウィナー3』前編 【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.101】の画像6
 気品漂う高貴なデザインと、4号機トップクラスのスペックが生み出す連チャン性、そして味わいある出目演出──。

 そんな魅力に惚れ込み、当時は個人的にもよく打っていた『トリプルウィナー3』。次回は、本作にまつわる「ちょっとしたエピソード」を綴ってみたいと思う。

(文=アニマルかつみ)
〈著者プロフィール〉
兵庫県尼崎市出身。1992年春にパチスロ必勝ガイドのライターとなり、以来30年にわたってメディア人の立場から業界の変遷を見つめてきた大ベテラン。ぱちんこ・パチスロの歴史に関しては誰にも負けない博識を持つ。最近ではYouTube動画チャンネル「ぱち馬鹿」のメンバーとして、各種企画の制作や出演、生配信などにも精を出している。ライター稼業のかたわら、ロックバンドのベースプレイヤーとしても活動中。愛猫家。昭和レトロ好き。
■Twitter(@anikatsu213):ANI-Katsu(アニマルかつみ)

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