【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか

日曜京都で天皇賞・春(G1)が行われるが、土曜東京の青葉賞(G2)もまた、世代の頂点を決める日本ダービー(G1)の出走権をかけた熱い戦いが繰り広げられる。
昨年の優勝馬スキルヴィングは、本番でも2番人気に支持されたほど、将来を期待された馬だったものの、一生に一度の晴れ舞台で悲劇的な死を遂げた。最後の直線で失速したまま17着で入線後、急性心不全で天国へ旅立った。最近は何かと悲しい事故が続く競馬界だけに、まずは全人馬が無事にレースを終えてくれることを願いたい。
スキルヴィングの夢を引き継ぎたい青葉賞組
青葉賞の話に戻ると、なかなか面白そうなメンバーが揃ったといえる。
武豊騎手がダービーに出してあげたいと考えるキタサンブラックの半弟シュガークンをはじめ、弥生賞ディープインパクト記念(G2)で1番人気に推されたトロヴァトーレ、「J.モレイラ騎手と堀宣行厩舎」の黄金タッグが送り込むデュアルウィルダーなど、ここで強い勝ち方をすれば、本番でも上位人気の一角に食い込みそうな期待馬が参戦する。

そんな中、落馬負傷でC.ルメール騎手が戦列を離れてから連敗の続く木村哲也厩舎もヘデントール、マーシャルポイントといった素質馬2頭がスタンバイ。前者はUAEで3季連続リーディングジョッキーを獲得したT.オシェア騎手、後者は近年の活躍が注目されている津村明秀騎手が騎乗を予定している。
いずれも前走で両馬に騎乗していたルメール騎手の代役的な起用だが、あえて注目したいのは津村騎手の方。川田将雅騎手や藤岡佑介騎手と同期の津村騎手だが、デビュー当初の騎乗技術は同期でトップと評判のルーキーだった。
「活躍間違いなしと見られていた津村騎手ですが、同期がすでにG1を勝っている中で未勝利。道中の駆け引きや勝負強さなどで後れを取ったのか、いまだタイトルに手が届いていません。乗馬と競馬の違いのようなものでしょうか。元々才能を評価されていた騎手だけに、後は勝利に対する執念がカギを握っているかもしれません。
実際に近年の津村騎手の騎乗は明らかに変わってきた気もしています。人気薄で穴をあけるケースも増えていますし、成績向上に伴い関西の調教師からも重賞の騎乗依頼が増えています。今年も年始に中山金杯(G3)を優勝し、フラワーC(G3)も優勝しました。関西圏の重賞レースに騎乗する機会も増えましたし、ブレイクの予感があります」(競馬記者)
ただそんな津村騎手だが、不思議なことに「G2」の勝利はまだない。デビューしてから先週末の開催までJRA・G2で88連敗中なのである。
かつてカレンブーケドールとのコンビを組んだG1で惜敗が続き、シルバーコレクターといわれたこともあったが、まずはG2のタイトルを何とかしたいところ。パートナーのマーシャルポイントは追い切りでも好調な動きを披露した。スランプに突入した木村厩舎の救世主として、見事ダービーの切符をもたらすことが出来るだろうか。
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